――「コミュニケーションツールのひとつ」になるような商品を目指した?
土屋: はい。ビールを週に1回飲むライト層、2〜3回のミドル層には、新商品の味を高く評価していただきました。「ビールか柑橘系のモノをよく飲むので、一緒に味わえる感覚がいい」「苦味が少ない。ビール独特のオジサンっぽい香りがしない」といった声がありました。
「若者のアルコール離れが進んでいる」といった指摘がありますが、実際には飲んでいるんですよね。でも、メーカーから彼ら・彼女らの価値観に合った商品を提供できていなかったのではないでしょうか。こちらから若者の気持ちを理解して近づいていけば、反応が返ってくると思っています。
――今後はどのような展開を考えていますか?
土屋: 商品というのは、仮説通りにいかないことが多いんですよ。実際、販売してみるとターゲットと違う層に売れていることもあります。
新商品は20〜30代の若者をターゲットにしていますが、まずは販売状況をしっかり把握しなければいけません。どんな人たちが、どういった時間帯で購入されているのか。さまざまなことを分析して、この商品が定着していけば、二の手・三の手を打っていきたいですね。
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