「信頼されている」ことを知るには?なぜ、あなたの言葉は伝わらないのか?(2/5 ページ)

» 2014年11月21日 05時00分 公開
[黒川裕一,Business Media 誠]

 では、図の「???」には、何が入るでしょうか?

 日常的なやり取りにおいて、「信頼されていない」と感じる一番の状況は何でしょうか? 例えば、上司に細かいことまでいちいち指図されると、「こんなことくらい、どーんと任せてくれないかな」と感じます。

 あるいは、彼氏や彼女からひっきりなしにメールや電話があると、監視でもされているような気になるものです。

 そして本題であるお客さまとの関係では、例えばこちらが「これより安くするとこちらに赤字が出てしまう」というくらいに最善を尽くして見積もりを出しているのに、「この材料費なんだけど、もう少し安くならないの?」などと聞かれると、「安くなるなら、はじめからそうしてますよ!」とでも言いたくなります。

 これらに共通しているものは、何でしょうか。

 そうです。「こちらにとっては不要と思われる確認をされている」という感覚です。「そんなの、確かめなくてもいいじゃないか!」という気持ち。これが、「信頼されていない」という感覚の正体です。

 ならば、「信頼」は「何度も確認しないこと」、あるいは「確認の数が少ないこと(理想はゼロ)」と言い換えられるのではないでしょうか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.