セルフ式讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」を経営するトリドールが、海外展開に積極的な姿勢を示している。丸亀製麺は2000年に「加古川店(兵庫県)」をオープンしてから、あれよあれよという間に、現在(2014年11月現在)は780店に拡大。海外に目を向けると、2011年に「ワイキキ店(ハワイ)」をオープンしてから、あれよあれよという間に、現在は10カ国・地域で75店舗に拡大。
店内に製麺機を置いて、大きな釜でうどんを茹で、できたてを提供する。コシのある麺は多くの人に親しまれ、売上高・店舗数ともに業界トップの座を手にした。その手法を海外でも取り入れ、第二、第三のうどん市場を生み出そうとしている。
海外で好調な売上高を記録しているのは、2013年3月に進出したインドネシアと、2012年1月に進出したタイだ。両国に“上陸”してからまだ3年足らずだが、「うどん」はどこまで認知されているのか。海外事業を担当する経営企画室の人に話をうかがった。聞き手は、Business Media 誠編集部の土肥義則。
→後編、本記事
土肥: 前回、丸亀製麺がインドネシアでどのような展開をされているのかをうかがいました(関連記事)。インドネシアの店は日本と違って高級な雰囲気を出しつつも、価格はリーズナブル。「日本食=高い」といったイメージを持っている人が多い中で、それをくつがえす戦略が功を奏し、売り上げが伸びているとのことでした。
行列ができる店はインドネシアだけでなく、タイでもできているそうですね。タイのバンコクに1号店をオープンしたのは、2012年1月のこと。3年近く経ちましたが、これまでどのような展開をされてきたのでしょうか?
経企: 下の写真を見ていただけますか? これはタイのお店の写真ですが、店内にソファーを置いているんですよ。またソファー、壁、照明などの色を派手にしました。なぜかというと、タイでは原色を好む人が多いんですよね。
土肥: 「うどん」といえば、客単価が低いので回転率勝負になってきますよね。店内にソファーを置いたら客が長居するので、回転率が悪くなるのではないでしょうか?
経企: タイでは、ランチタイムでもゆっくり食事をとられる人が多いんですよ。1時間から1時間30分ほどかけて食事をとられるので、他の日本食レストランでもソファを置いているところが多いですね。
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