企業とフリーランスのマッチングサービスを提供するクラウドワークスの吉田浩一郎社長兼CEOと、ライフネット生命保険の岩瀬大輔社長兼COOによる対談セミナー「21世紀の新しい働き方、保険について考えよう」が東京・渋谷で開かれた。
フリーランスとして働く際に抱える不安と、いざ働けなくなった場合に自分を守るセーフティーネット、そしてクラウドワークスが考える自助努力について両氏が意見を交わした。その模様を詳しくお伝えする。
吉田: 20世紀には、紙が主流だったため、必要な情報はいわゆる「中央」に集約されてしまい、個人に到達するまで時間がかかったり、ひどい場合には届かないこともありました。でも、インターネット時代になってから、個人でも簡単に情報を入手できるようになり、これまでの「情報弱者」ではなくなってきました。企業や国家と同じような速度で情報を手に入れられるようになったのです。
また情報を収集するだけではなく、SNSの普及により、個人でも情報の発信ができるようになってきました。例えば、地域に掲載されている看板やポスターを写真に撮ってアップロードするだけで、「ここの地域では、今度こういうことをするようだ」という情報を世界に向けて発信できるのです。
そのように情報の流れに変化がある中で、自分のスキルをインターネットで企業にダイレクトに伝えられるようになり、企業も個人と直接仕事を依頼しやすくなってきました。
しかし、在宅で仕事をしていると人と接する機会があまりなく、どのようにすればお金に関する部分でもっと効率よく稼げるのか、あるいは仕事を休んだ場合の収入をどうするかなどを教えてもらう機会が少ないのではないかと考えています。
岩瀬: クラウドワークスを作った時からここまで考えていたんでしょうか?
吉田: 最初はそこまで考えていませんでした。クラウドワークスをやっているうちに、皆さんから「御社はマッチングするだけで気楽だね。わたしたちの生活の面倒までは見てくれないよね」という声が上がってくるようになって……フリーランスにとってお金や生活保障の重要性がどれだけ高いのかを実感するようになったんです。
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