大企業で「管理職になりたい」女性社員は18%(1/2 ページ)

» 2014年11月05日 17時54分 公開
[Business Media 誠]

 政府は成長戦略で「2020年までに女性管理職の割合を30%以上」という目標を掲げているが、管理職になりたいと思っている女性はどのくらいいるのだろうか。従業員数300人以上の大企業に勤めていて、管理職になっていない女性に聞いたところ「将来、管理職になりたい」と答えたのは18.7%にとどまっていることが、クレイア・コンサルティングの調査で分かった。一方、49.0%の人が「管理職になりたくない」と感じており、「女性管理職の登用が、まだまだ険しい道のりであることがうかがえた」(クレイア・コンサルティング)

「将来、管理職になりたい」と答えた女性社員は18.7%(出典:クレイア・コンサルティング)

 管理職になりたい、なりたくない、女性の間でどのような違いがあるのだろうか。管理職になりたい女性は「大きな負担があっても責任が大きな仕事がしたい」(57.1%、管理職になりたくない女性は16.3%)、「今までなかった新たな価値やコンセプトを生みだすところに仕事の醍醐味を感じる」(68.8%、33.2%)、「職場や会社をよくするための意見やアイデアを周囲に話している」(62.3%、34.2%)ことを好む人が多い。

大きな負担があっても責任が大きな仕事がしたいですか? (出典:クレイア・コンサルティング)

 「ワークライフバランスを意識した施策を導入することで女性活用を促す企業を多く見かけるが、それだけでなく、仕事に対する動機づけを行い、女性社員のやりがいや自信などを養っていくことが、女性の管理職の意向をより高めていくための決定打となるようだ」(同)

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