クラウドの決め手は「そのサービス、簡単にやめられる?」半径300メートルのIT(2/2 ページ)

» 2014年10月27日 13時30分 公開
[宮田健,Business Media 誠]
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筆者が「Evernote」に戻った理由

 最近、クラウド上でメモを共有したり溜めこんだりできる「Evernote」を使い始めました。正確にいえば、数年前に使ったことがありましたが、Mac版クライアントやiPhone版アプリの挙動が不安定だったため、利用をやめていたのです。

Evernote Evernote

 この半年ほど、マイクロソフトが提供している同様のサービス「OneNote」を使っていました。無料版でも転送容量に制限もなく、機能的にも充足していたのですが、ある1点でEvernoteに軍配が上がったのです。

 それは「エクスポート機能」です。Evernoteには、選択したノートをまとめて「HTML形式」で書き出せます。画像も含めたシンプルなHTMLで出力されるので、再利用しやすいというメリットがあります。

 OneNoteにもPDF形式でのエクスポート機能がありますが、ひとたびPDFにしてしまうと修正したり、ほかのソフトに取り込んで使ったりといったことが難しくなります。もちろん、PDFにすることのメリットもありますが、筆者にとってはHTMLでのエクスポートという「ロックイン回避」の手段があることで、Evernoteを安心して使い続けられると感じたのです。

次のロックイン脱却は「iPhone」&「Mac」?

 次に筆者が見直さなければと思っているロックイン要素は、やはりiPhone&MacというApple依存でしょうか。新OSの「Yosemite」と「iOS 8.1」にしてみたら、新機能の「Handoff」が便利で仕方ない(参考記事)と感じる一方で、重度のアップル依存になりつつある自分に恐怖も感じています。

 とはいえ、ロックインの恐怖は、個人の考え方による部分が多いものです。神経質に考え過ぎれば何のサービスも使えなくなります。なにぶん、筆者が「デジタルデータ保存マニア」な点は、お許しいただきたく。

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