ライオンが運営するメディア「Lidea」の方向性社内データを一元化(1/2 ページ)

» 2014年10月24日 08時30分 公開
[ふじいりょう,Business Media 誠]

 ライオンが、新生活情報メディア「Lidea」(リディア)を2014年10月23日にオープンした。自社運営メディアの再構築を図るとともに、他サイトへのコンテンツ配信やネイティブ広告(記事と広告を自然に溶け込ませ、読者にはストレスを与えず、広告を提供する仕組み)社外パートナーとの連携や、データマネジメントプラットフォーム(DMP:読者の状況を把握して、適切な広告を送ったりすること)の活用による社内データの一元化により、マーケティング・広告戦略に生かしていきたい考えだ。

新サイト「Lidea」を発表するライオン快適生活研究所・伊野波美恵子所長
DMP導入により、データを一元管理。マーケティングや広告戦略に生かしていくという

 「Lidea」は、「Lion」と「idea」の造語。「くらしとココロに、彩りを。」というコンセプトのもと、洗濯・リビングケア・オーラルケア・ヘルスケアを研究・啓発する「暮らしのマイスター」を中心に、従来から展開していたオウンドメディア(自社運営)を集約。洗濯・掃除などのテクニックやアイデアを紹介する記事と、ユーザーからの悩みについて「暮らしのマイスター」が答えるというコンテンツなどを展開し、LINE、Facebook、Twitterでの拡散を狙うとしている。また、動画をYouTubeに公開。無料登録制の会員は、コメントや質問の投稿が可能になる。

 ライオンがオウンドメディアのテコ入れに踏み切ったのは、消費者をめぐるメディア環境の変化が背景にある。これまでテレビでは、フジ系列のトークバラエティ番組『ライオンのごきげんよう』など、スポンサーとして一社提供番組を数多く展開してきたが、消費者の接触時間についてインターネットがテレビを上回っているという調査が出ていることもあって、スマートフォンへの対応も急務だった。

 また検索エンジンからの流入のほか、ソーシャルメディアからの閲覧に合わせて、「説得する時代から共感する時代」(保坂政美・ライオン宣伝部デジタルコミュニケーション推進室長)というコミュニケーションの質の変化にともなったメディア戦略の再構築を図ることになったという。

 もともと、ライオンには広告効果測定・各サイトのアクセス解析・オフライン販売・会員情報・ソーシャルでの反応といったデータがあったが、それぞれ別々の管理・担当となっていた。それを、DMPに一括で統合。ユーザーの行動を分析できるようになり、メールマガジンや広告配信にも生かしていくほか、「Lidea」のユーザーレコメンド機能にも実装される。

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