タカラトミーが新型ロボット「Robi jr.」を発表――その特徴は?約1000フレーズの会話(2/3 ページ)

» 2014年10月16日 07時34分 公開
[ふじいりょう,Business Media 誠]

立て続けに新商品を投入

“見習い中”の「Robi jr.」

 この日の発表会で披露された「Robi jr.」は、「Robi」よりも小柄で2〜3歳ほど幼少期をイメージした弟分的な存在。人の位置を感知して正面を向いて、話しかけると内容を解析して約1000フレーズから会話をしてくれる。「理論上は4億通りのパターンが可能」(タカラトミー・ニュートイグループ・木村貴幸氏)で、10色に変化する「カラーLEDアイ」と合わせて感情を表現する。また、時計・カレンダー機能により時間を知らせてくれたり、あらかじめ設定した誕生日を祝ってくれたりもしてくれる。

 ただ「動きやおしゃべりはさらに改良していきたい」(木村氏)ということで、発表会では「見習い中」というタスキをかけて登場した「Robi jr.」。ぎこちない動作ながらも占いを披露し、ラッキーアイテムなども教えてくれた。このほか、約50曲の歌やじゃんけんなどのゲームを楽しむことも可能だ。

 タカラトミーでは、1984年より次世代エンターテインメントロボットシリーズ「Omnibot」(オムニボット)を展開してきたが、2007年の「i-SOBOT」(アイソボット)以降、新製品を投入してこなかった。そんな中、2014年になって2輪自立型の「Hello! MiP」(ハローミップ)と犬型の「Hello! Zoomer」(ハローズーマー)を発売。今回の「Robi jr.」で第三弾となる。

 なぜタカラトミーは立て続けに、新製品を投入することができたのか。その理由として、木村氏は「スマートフォンのアプリの普及で合成認識技術や充電池の小型化が進み、手ごろな値段での販売が実現できるようになった」ことを挙げた。また「Robi」のようなヒューマノイド型がトレンドになっていることについては、「人間が話しかけたり感情移入するのに適しているからではないか」と分析した。

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