青野: 私は何度も福岡市に行ったことがあるのですが、東京を小さくした都市ではダメだと思うんですよ。地理的なメリットを挙げれば、やはりアジアに近いことですよね。福岡空港から東京と上海はほぼ同じ時間で行けるので、この地理的メリットを生かせばいいのではないでしょうか。
いろいろなことをやっても「やっぱり東京のほうがいいね」となれば、多くの人は魅力に感じないでしょう。「なるほど、福岡市に行く必然的な理由があるよね」「アジアを相手に仕事をする場合は福岡市だよね」というブランドが確立されれば、それに関連する企業が集まってくる。企業が集まれば、人も集まってくる。企業と人が集まれば、アジアの情報が集まってくる。その結果、福岡市で仕事をする必然性が生まれてくる。必然性がでてくると、それが文化に変わっていくのではないでしょうか。
合野: おっしゃる通りだと思います。地理的メリットを生かす必要がありますね。企業が集まって、人が集まって、情報が集まれば、福岡市で働かなければいけない、という人が増えてくるでしょう。そのためには、いろんな業界の人たちが、いろんなところで交流することが大切だと思っています。
そのためにも、福岡市で、国内外の起業家によるビジネスプランコンテンスト(Fukuoka Global Venture Awards:フクオカ・グローバルベンチャー・アワーズ)を開催(2014年10月18日)するんですよ(参照リンク)。海外展開を目指す国内ベンチャー企業、日本への進出を視野に入れている海外ベンチャー企業にプレゼンテーションをしていただいて、優秀な企業にはさまざまな形で支援していく予定です。こうしたコンテンストを通じて、福岡市が国内外の起業家の交流拠点になれればうれしいですね。
(終わり)
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