女性の力を建設の現場でも生かせるとなれば、あとは働く環境だ。労働時間の短縮や女性に配慮した作業服や器具の導入など、より突っ込んだ女性への待遇が整ってくれば、ますます登用が進むはずだ。他の業界に目を向けると、同じような動きは運送業にもある。
男性ドライバーの世界に思えたヤマト運輸や佐川急便などは女性の活用を活発化させており、ヤマトに関しては3年で女性社員を5割増やして2万人にするとしている。この女性社員たちは近隣エリアへ簡易的な配送物を自転車で運ぶ。だから、腕力が必要な重い荷物を持ったり、トラックで長距離ドライブするといった問題はない。男性有利と思われていた仕事でも、分業や工夫で女性の活用を促している良い前例だ。建設会社においても趣向を凝らせば、新しい女性の働き方が定着するはずである。
考えてみれば、大型バスにも電車の運転士にも女性がいる。先日乗ったタクシーは、女性ドライバーだった。男の仕事というイメージがあったので最初は驚いたが、もはや珍しくない。労働人口が減る一方の日本は、女性の力が頼りである。
2020年の東京オリンピックが開催されるころ、“ガテン系女子”が今より珍しくない光景になっていたら、女性の活躍が幅広く進んでいることになるので、日本にとってとてもいいことだ。(プロフェッショナルバンク 呑田好和)
※この記事は、誠ブログの「増える“ガテン系女子”、頼られる“女性のチカラ”」より転載、編集しています。
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