――新規顧客向けに年賀DMを出すにあたり、最初にすべきことはなんですか?
野口: 販促において「お客様を知る」ことは重要です。そのためには、お客様の情報をデータとして蓄積し分析しなければなりません。
新規のお客様であれば、リスト化できる情報を頂くための導線を設計します。次の購入を促す引き上げ戦略から優良顧客への育成へと、年間でどうして行くかの計画を立てて下さい。この計画により、効率的でタイミングを逃さない販促が可能になります。
年賀DMから始めるのであれば、年始のイベントや年賀くじを活用して、お客様からリスト作成に必要な情報をもらえる工夫をしましょう。最低限必要な情報は(1)氏名(2)住所(3)性別(4)生年月日(5)メールアドレスです。その情報をすぐにExcelや顧客管理ソフト(無料でダウンロードできるものもいろいろあります)に入力して下さい。そのとき、購入日・購入金額・購入回数・購入商品などを入力しておくと、後でさまざまな分析に使えます。最初から高額なシステムを入れなくていいんです。まずは自分でできることから始めると、将来的にシステムを入れる際にもその経験が役に立ちます。
――すでに顧客リストがある場合はどうしたら良いでしょうか。
野口: リストのある既存のお客様への年賀DMから始められた場合は、レスポンスのあった方へのアプローチと、無かった方へのアプローチを事前に計画して下さい。反応があった方へは、どのタイミングでサンキューDMを出すか、反応しなかった方へはどのようなアプローチに変えるか? などの計画です。
DMは、「個」へ直接コンタクトする媒体です。チラシなどのマス媒体と同じような案内では、関係性を構築できませんし結果としてのレスポンスも変わりません。お客様目線でお客様へのお手紙としてDMを作成しましょう。それがまずは第一歩です。
――ところで、年賀DMはどういうデザインにしたらいいのでしょうか。個人の年賀状であれば市販のイラスト入りハガキを買えますし、デザインテンプレートもたくさんありますが、年賀DMとなるとテンプレートも少なそうです。
野口: 先ほどご紹介した、日本郵便の法人向け年賀情報サイト(参照リンク)には、年賀DM向けの無料テンプレートが載っていますから、それを使うといいでしょう。
――Wordのテンプレートをダウンロードして、自分で書き換えていくことができるんですね。
野口: 40枚から注文できる、「DMファクトリー」(参照リンク)という、Webで年賀はがきのデザイン・印刷・差し出しまで注文ができるサービスもあります。テンプレートは500種類以上ありますし、自分のお店の写真などを入れてデザインできるので、希望通りのデザインを作れますよ。年賀タウンメールもDMファクトリーから出せます。自分で印刷、投函(とうかん)するのが大変だという場合はこういうサービスを使うのもいいですね。
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