コラム
» 2014年09月29日 12時30分 UPDATE

半径300メートルのIT:携帯キャリアは“サービス”で勝負してほしい

誰が何のために使うのか分からないオプションサービスを、回線契約時に半強制的に加入させるやり方にはへきえきしています。

[宮田健,Business Media 誠]

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。


 この連載でも何度か取りあげていますが、筆者が使っている携帯電話回線の「2年縛り」が2014年10月でいったん終了します。業界にとって健全か不健全かは別として、これまでは2年ごとにMNPするのが一番得でした。いまでは3大キャリアがiPhoneを提供し、都心であればどれを選んでも大差がない状況だからこそ、キャリアには“特色”を出してほしいのですが……。

個人的に注目している「ディズニーパス」

 筆者は個人活動として「ディズニー」をウオッチしています。それもあって、auが提供するサービス「ディズニーパス」に注目しています。

 これはキャリアが提供するコンテンツサービスです。ソフトバンクが提供している「ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンク」や、ドコモの「ディズニー・モバイル・オン・ドコモ」のように回線契約や機種変更が不要で、auのスマートフォンを持っていれば月額372円(税抜)で楽しめるものです。

 近日スタート予定の「動画サービス」が一番気になります。これはケーブルテレビやBSで放送中の「ディズニー・チャンネル」「Dlife」などのコンテンツを、リアルタイムで見られるというもの(オンデマンド視聴にも対応)。

 地形の関係で、自宅ではBSの電波が届かないため、サービスの開始を心待ちにしています。契約中のau回線から格安SIMに移行しようかと考えてた筆者を悩ます大変良いサービスです

ディズニーパス ディズニーパス(c)Disney

米国旅行者には最適な「アメリカ放題」

 iPhone 6発売の裏でびっくりするようなサービスがソフトバンクモバイルから登場しました。その名も「アメリカ放題」。ハワイを含む米国内において、月額たったの980円で通話、通信が使えるというもの。現時点では米国のLTEにも対応しているiPhone 6/6 Plusのみが対応しています。

 米国のみという制限はあるものの、国内とまったく同じ設定で何もしなくてもパケット通信がそのまま利用できるのは、利用者にとっては本当にありがたい。このサービスがあればSIMフリー端末を使って、現地で安いSIMを手に入れて……なんてことも不要になります。

 筆者も米国を訪れる機会が多いので、このニュースを見て心が揺れました。レンタルWi-Fiルーター事業者にとっては大打撃となるのではないかと心配するほどです。

アメリカ放題 アメリカ放題

使いたくなるサービスをもっと拡充してほしい

 最近ではNTTドコモの「dビデオ」なども充実してきており、大画面スマホがテレビ代わりになっているとも聞きます。その一方で、いったい誰が何のために使うのかも分からないサービスが多く、しかもそれらが契約時に“半強制的”に付けられることも問題視されています。

 筆者も以前、キャリアが提供する無料(キャンペーン価格)の公衆Wi-Fiサービスに加え、なぜか販売店が提供する有料の公衆Wi-Fiサービスを契約させられたことがあります。そのため、携帯電話契約時に加入させられるオプションサービスには良い印象がありません。

 現在、総務省のワーキンググループ「ICTサービス安心・安全研究会」により、携帯電話契約のクーリングオフ導入やオプションサービス勧誘のあり方が継続的に議論されています。良いサービスならば積極的に利用したいと思いますので、各キャリアとも「だましてこっそりオプション契約をさせて、退会忘れを狙う」なんていうことは考えず、便利でずっと使いたくなるサービスを出してくれることを期待します。

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