「昔の新日本の経営は、ほとんど『どんぶり勘定』に近かった。ブームの時はそれでも何とかなったが、そういう経営状態は会社が傾くとごまかせなくなる。だから2005年にユークスが(それまでの筆頭株主だった)アントニオ猪木さんから株式の51.5%を取得し、瀕死の新日本を完全子会社化した時には本当に救われた気持ちになった。
表現が適切かどうかは分かりませんが、ユークスが『救世主』ならば、バトンを受け継いだ木谷さんたちのブシロードは『再建工場』といったところですかね。とにかく我々は頭が上がりません」
その一方で、プロレスを扱う新聞社の中で「リーディングカンパニー」と称されている某夕刊紙が最近、プロレス・格闘技担当部署のセクションを縮小したという話も聞こえてきている。プロレス界全体を見れば、厳しい状況であることに変わりはない。それだけに冬の時代と危惧(きぐ)される業界内で孤軍奮闘している新日本プロレスの驚異的な躍進ぶりは際立つ。乱世を生き抜くビジネスパーソンの方々にも、ぜひ注目してもらいたい。
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