コンビニの悩みは無断駐車だけではない。店の内外でたむろする人たちがいると、他のお客さんの邪魔になる。しかし、たむろするのは同じでも、許せるケースと許せないケースがある。許せるケースとは、集団で話していても「あ、オレたち邪魔だな」と感じて、すぐに解散する場合。一方、許せないケースとは、入口で座り込んだり、雑誌の前で座り込んだり、トイレの付近で話し込んだりするやからのことだ。こうした場合は、営業をしている店だけでなく、店内で買い物をしているお客さん、これから店に入ろうとしているお客さんにも迷惑だ。
ただ、コンビニによっては一概に「禁止」と言えないところもある。それは、店内にイートインコーナーを設置しているところだ。イートインでは、ある意味堂々とたむろすることができる。しかし、イートインだからといって、なんでもかんでもOKというわけではない。数人の仲間が占領していれば、それは雑誌売場からイートインに移っただけのことになるので、これは許せない。
コンビニは無断駐車されたり、たむろされたり、大変だなあと思われるかもしれないが、問題はこれだけでは終わらない。茨木市のコンビニでなぜ騒動が起きたかというと、男女らが店員に「空のペットボトルに水を入れてくれ」と要求したが、断られて口論になったのがきっかけ。「動画をみると、店内に入ってきた男女らの発言はヤクザのよう。やっぱり、悪い奴らがいいそうなことだな」と思われた人もいるだろうが、実は、コンビニで「水をくれ」と要求され、入れることはたまにあるのだ。
水だけではない。「のりを貸してくれ」「ハサミを貸してくれ」「テープを貸してくれ」「ボールペンを貸してくれ」「袋をくれ」「箸(はし)をくれ」――。このほかにもいろいろ言われるが、すべて商品として店にあるものだ。つまり、買うことができるモノだ。
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