万引きだけではない! 今、コンビニで起きている“問題”ご一緒に“おでん”いかがですか(5/5 ページ)

» 2014年09月02日 00時01分 公開
[川乃もりや,Business Media 誠]
前のページへ 1|2|3|4|5       

コンビニオーナーからのお願い

 警察に「万引き犯を見つけてくれ」「不法投棄を取り締まってくれ」と言っても、なかなか動いてくれない。人員や捜査費用などのことを考えると、万引きや不法投棄よりも重大な犯罪にチカラを入れる、ということも理解できる。

 しかし、全国5万店以上のコンビニオーナーが被害に悩まされている。万引きの認知件数は10万件を超えているが、認知されていない……つまり、見つからなかった行為を含めると、20万件を超えているのではないだろうか。これだけたくさんの人が犯罪を犯していて、逮捕されても“微罪”(被害が少額だったりした場合、検察に送致されない「微罪処分」となることも)でおしまい。

 不法投棄については、こんなアドバイスを受けることがある。「駐車場にポスターを貼ればいいのでは。『それはマナー違反ですよ』『自転車を不法に置いてはいけません』と書いておけば、誰も置かなくなるよ」と。アドバイス通りにポスターを貼れば、一定の効果はあるかもしれない。しかし、お客さん商売をしていて「○○してはいけません」という言葉は、できるだけ使いたくない。なぜなら、過去の経験から言って、トラブルに発展する可能性が高いからだ。

 コンビニオーナーとしての立場から、ひとつお願いがある。犯罪として取り締まることが難しいのであれば、条例によって対策を講じてもらえないだろうか。このままでは万引き犯を店内で捕まえることはできなし、不法投棄は増えていくばかりだ。

前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.