最後に、筆者がこれまでBYODに関する取材を行ってきた中で最も印象深かった有識者の意見を紹介しておきたい。
「企業がBYODを進めるにあたってまず考えなければならないのは、リソースや機能、データを含めた資産における管理責任や経費分担を、企業と個人である従業員との間でどのように切り分けて持つのか、だ。セキュリティ対策も管理責任の大きな要素となる。両者の間でその合意形成がきちんとできるかどうかが、BYODを進める一番のカギになるのではないか」
筆者はこの話を聞いて、BYODは“企業においてまさしくマネジメントの根幹に関わる取り組み”だと強く感じた。それはマネージャーに限らない。一般業務部門のビジネスパーソンにとっても、この認識をしっかりと踏まえておくのは大事なことではないだろうか。
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