部下の“ポカン顔”をなくすための、たった1つの方法サカタカツミ「新しい会社のオキテ」(3/4 ページ)

» 2014年08月11日 08時00分 公開
[サカタカツミ,Business Media 誠]

管理職だからこそ、自分を疑う癖をつけたほうが賢明

 こういう話をすると、すぐに出てくるのが「相手の立場になって考えればすぐに分かることだ」とか「察するという能力はビジネスパーソンにとって重要な要素」という指摘。

 もっともな話なのですが、いま目の前にいる部下は、それができていないのですから、求めても意味がありません。できないことを相手の責任にすることは簡単ですが、それは上司のすべきことではない、と考えるほうが無難です。相手が理解していないと分かったら、相手の理解度が向上する、察する能力を身につけるまで待つ、のではなく、自分の説明する能力、相手に配慮して指導する能力の不足を、まずは疑うほうが賢明です。

 そして、そういう風に疑ってみると、問題点は案外集約されているということに気がつくはずです。そう、それはディテールです。解決すべきことは一般的なことであっても、そういう扱いをしないで、いちいち細かい部分まで理解しているフリをして、その上でフィードバックするだけで、相手の信頼度が向上して、結果的にフィードバックの効果も著しいものになるでしょう。そのために、やるべきことは、そう、ひとつしかありません。

自分の言っていることを部下が理解してくれていなかったら、どうすべきか(写真はイメージです)

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