おいしいスイーツには「4:2の法則」がある――それって何?仕事をしたら“スイーツ”の味が分かった(後編)(3/5 ページ)

» 2014年08月06日 08時16分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

土肥: 味覚センサーでは苦味の数値もハッキリでているわけですが、これには驚かれる人も多いのではないでしょうか。「えっ、スイーツに苦味が含まれているの?」と。

鈴木: 先ほども触れましたが、その苦味が隠し味なんですよ。バランスが「4:2」なので、隠し味の苦味がきいている。

 スイーツを食べて「甘いなあ」という表現をされる人は多いと思うのですが、では「砂糖の味しかしませんか?」と聞くとどうでしょう? ほとんどの人は「いえ、そんなことはないです。他の味もしますね」と答えるはず。意識上は「甘い」としか感じませんが、無意識にいろんな味を感じていて、結果的に「おいしい」となるわけです。

味を分析することができる味覚センサー

高級チョコレートを分析

土肥: 「人は単純な味に飽きる」ということですが、複雑な味といえばどんなモノがあるのでしょうか?

鈴木: 今回、シュークリームとエクレアというスイーツを分析したので、チョコレートを例に挙げましょう。商品名は出せないのですが、スーパーなどで売っている100円ほどのチョコと、デパートで売っている高級チョコを味覚センサーで分析してみました。

 下の図が一般的なチョコ。

 そして、下の図が高級チョコ。

土肥: うわー、かなり違いますね。

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