本命「レッドブル」、では対抗は?──競争激化、エナジードリンク夏の陣ビジネスパーソンの新「朝習慣」に(2/3 ページ)

» 2014年08月05日 15時37分 公開
[Business Media 誠]

2014年夏版、エナジードリンクのブランド認知率は?

 エナジードリンクへのニーズは年代別にやや異なる。20代はエナジードリンクを格好いい/スカッと元気になる炭酸飲料で、“自分たち向け”と思っている。ジャストシステムが2014年4月までに調べたエナジーブランド認知度調査では、「レッドブル」(82.8%)、「モンスターエナジー(販売:アサヒ飲料)」(47.6%)、「バーン(販売:日本コカ・コーラ)」(38.7%)が3強。特に若年層へ向けたイメージ戦略が功を奏していた。

 対してこの時点の30代〜40代は、薬局で買う医薬部外品の栄養ドリンクを疲れたときに効果がある頼れるクスリとしてとらえており、エナジードリンクにはテンションアップこそできそうと知りつつ、やや若者向けのため自分たち向けでないと思っていた。

photo エナジードリンクのとらえ方は年代別にやや異なっている

 一方、2014年7月半ばに前述したメディア・シェイカーズ M1・F1総研が調べたエナジードリンクブランドの認知率調査(調査対象1万人のうち、エナジードリンクの飲用経験があり、かつ月1回以上飲用する400人を対象)では、「レッドブル」(95.8%)、「リゲイン エナジードリンク」(80.5%)、「モンスターエナジー/モンスターエナジーカオス」(66.8%)、「バーン」(63.0%)の順となった。

photo 年代別エナジードリンクブランドの認知率(出典:メディア・シェイカーズ M1・F1総研「エナジードリンクの飲用実態やブランド認知調査」)

 日本でエナジードリンク市場を開拓したレッドブルは、全体でも、年代別でも90%を超え、認知率トップ。続いてリゲイン エナジードリンク(2014年7月発売)が入った。リゲイン エナジードリンクは特に30代以上の認知率が高く(30代81%、40代86%、50代89%)、2014年7月発売の新顔ながら、やや年代が上の層に受け入れられる土壌があることを示した。前述した3強のうち、次点に付けていたモンスターエナジーは20代の認知率こそリゲイン エナジードリンクより高かった(73%)が、40代以上が低く(40代68%、50代45%)3番目となった。

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