転職者の4人に1人は35歳以上、人手不足で年齢上昇

» 2014年08月04日 16時30分 公開
[Business Media 誠]

 インテリジェンスが運営する転職サイト「DODA」は、ビジネスパーソンが転職した年齢を調査し、それを発表した。同サイトを利用したビジネスパーソンの転職した年齢を調べたところ、2014年上期の平均は、前期から+0.6歳の31.7歳となり、2007年の調査開始以来の過去最高値を更新した。年齢の割合は「35〜45歳」(13.9%)、「40歳以上」(11.2%)が上昇傾向にあり、2014年上期は35歳以上の転職者の割合が初めて25%を超えた。

転職した人の平均年齢(出典:インテリジェンス)

 特に専門的なスキルやキャリアが求められる「専門職系」(平均年齢33.8歳、前期比+3.2歳)のITコンサルタントやプロパティマネジメント、「企画・管理系」(33.4歳、+1.4歳)の人事、法務、経営企画などの職種において、年齢上昇が目立っている。こうした傾向について、同社は「右肩上がりの上昇を続けてきた転職成功者の平均年齢だが、グローバル対応や新規事業、新たな市場の開拓など、事業課題の高度化が進む中、豊富なキャリア・実績を持つ35歳以上のミドル層の採用ニーズが高まり、年齢上昇がさらに加速している」と分析した。

 また2013年5月以降、DODAに寄せられる求人数が毎月過去最多を更新。企業の採用競争が過熱しており、採用難から想定よりも年齢が高くても採用するケースも増えているという。特に「技術系(建築/土木)」(37.0歳、+1.3歳)、「技術系(IT/通信)」(32.4歳、+1.2歳)では、深刻な人手不足に加え、好景気に伴う大型案件の増加による、資格やプロジェクトマネジメント経験が求められる求人の拡大も影響し、一層の年齢上昇につながっているようだ。

転職者の平均年齢(職種別、2014年上期、出典」インテリジェンス)

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