アジアの人が注目している「日本の観光地」はどこ?

» 2014年08月01日 15時35分 公開
[Business Media 誠]

 日本政府は、東京オリンピックが開催される2020年までに、訪日外国人2000万人達成を目標に掲げているが、アジアの人々は日本のどの観光地に興味を持っているのだろうか。

 アジア10カ国(地域を含む)の人々の検索数を調べたところ、中国、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピンの5カ国で「東京」がトップであることが、リサーチなどを手掛けるアウンコンサルティングの調査で分かった。

 外国人は訪日して、どこに宿泊しているのだろうか。調査対象国などが違うので、前述の質問と単純に比較はできないが、国土交通省が行った調査によると、「東京」(2013年1〜12月)がトップ。また、外国人が東京のどの街に満足しているのかを調べたところ「新宿」(18.7%)が最も多く、次いで「浅草」(10.2%)、「渋谷」(8.2%)であることが、東京都の調べで明らかに。東京に来た目的は「買い物」(47.5%)、「散策」(42.4%)、「飲食」(35.9%)が多い。

外国人はどこに泊まっているのか? (国籍別、2013年1〜12月、国土交通省調べ)

検索数は「北海道」も多い

北海道に興味を持っているアジア人は多い(写真は札幌市の時計台)

 冒頭の調査に戻るが、アジアの人たちは日本の観光地として「北海道」にも注目している。5カ国で「東京」がトップだったが、「北海道」は、台湾、香港、タイ、シンガポールの4カ国でトップ。この結果について、アウンコンサルティングは「現在東南アジア各国において、日系百貨店が定期的に北海道物産展を開催していて、毎回人気を博している。特に、シンガポールでは北海道の“食”ブームが巻き起こっている。国土交通省の調査によると、北海道の宿泊数はまだ多くはないが、現在のブームから今後さらに観光客が増えるのではないか」としている。

 ちなみに、2位で最も多かったのは「大阪」で、香港、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピンの5カ国でランクイン。USJで新エリア「ハリー・ポッター」がオープンしたことから、“一度は行ってみたい”と思っている人が多いのかもしれない。

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