睡眠4時間未満の人は、4時間以上の人よりも肥満が2.8倍

» 2014年07月25日 13時20分 公開
[Business Media 誠]

 あなたは平日、どのくらいの時間寝ていますか? 10〜60代の男女に聞いたところ「5時間から6時間」(36.2%)が最も多く、次いで「6時間から7時間」(31.5%)となり、67.7%の人が平日は5時間から7時間の睡眠時間であることが、アイシン精機の調査で分かった。ちなみに、5時間未満の人は18.5%と、約5人に1人は睡眠不足の傾向にあることがうかがえた。

 休日の睡眠時間を聞いたところ「7時間から8時間」(30.0%)が最も多く、次いで「6時間から7時間」(29.9%)となり、休日の

睡眠時間は平日よりも多いことが明らかに。また、休日に「8時間以上」寝ている人は20.1%で、これは平日の2.1%に比べると約10倍増えていることから、休日になると寝だめをする人が多いことがうかがえた。

平日と休日の睡眠時間の比較(出典:アイシン精機)

寝不足が肥満に影響?

 平日の睡眠時間別に、ここ1年間で感じた体の症状について聞いたところ、睡眠時間が4時間未満の人が肥満と自覚する割合は29.2%となり、睡眠時間が4時間以上の人の平均(10.3%)と比較すると、約2.8倍も多い。

 この結果について、医学博士の遠藤拓郎氏は「睡眠時間が短いと、食欲を抑えるホルモンのレプチンが出にくくなり、肥満や糖尿病、高血圧が増えることが分かっている。睡眠不足が肥満を助長し、肥満になると糖尿病や睡眠時無呼吸症候群が増えるなど、悪循環に陥ってしまう」とコメントした。

肥満症を自覚している割合(平日の睡眠時間別、出典:アイシン精機)

 インターネットによる調査で、18〜69歳の男女1206人が回答した。調査期間は6月24日から26日まで。

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