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» 2014年07月25日 08時00分 UPDATE

15分200円、9月1日から:メルセデス・ベンツ&オリックス、横浜で“乗り捨てOK”なカーシェアリングを開始 (1/2)

メルセデス・ベンツ、オリックス、アマノの3社が、横浜でワンウェイ方式のカーシェアリングを開始する。借りるところと返すところが違ってOK、入会金1000円、15分200分で電気自動車を利用できるこのサービスの課題とは?

[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 メルセデス・ベンツ日本、オリックス自動車、アマノの3社は7月24日、ワンウェイ(乗り捨て)方式のカーシェアリングサービス「スマート ワンウェイ カーシェアリング(愛称:smaco)を開始すると発表した。2014年9月1日から横浜市内で実施する。

 smaco(スマコ)は15分200円から利用でき、距離料金はかからない。利用する場合は、使いたい時間の30分前から直前までに、PCやスマートフォンから車両の予約を行い、クルマを借りる場所と返す場所を指定する※。

ay_sma01.jpg smacoで借りられるのは、メルセデス・ベンツの電気自動車「スマートEV」。横浜市内8拠点に20台が用意される
※通常のカーシェアリングサービス(オリックスカーシェア)と基本的な使い方は同じ。ただしオリックスカーシェアでは通常、15分200円の時間料金に加えて1キロメートルあたり15円の距離料金が必要、使用2週間前から予約ができる、などの違いがある。

タクシーなら3000円かかるところが、smacoなら400円

 通常のカーシェアリングサービスは、クルマを借りるところと返すところが同じ(ラウンドトリップ)だが、smacoでは借りたところと違う場所でクルマを返却できるワンウェイ方式を採用。公共交通機関とクルマ利用を組み合わせる「パーク&レールライド」を推進する狙いだ。

ay_sma02.jpg 従来のラウンド方式カーシェアリングと、ワンウェイ方式カーシェアリングの違い(出典:オリックス自動車)

 「空港についた観光客がホテルまでカーシェアリングを利用したり、幼稚園などの送迎、お酒を飲みにいくのに片道だけクルマを使ったり……といった、カーシェアリングの新しい使い方を、モビリティ最先端の地である横浜という街で始めたい」(メルセデス・ベンツ日本 技術コンプライアンス部コンセプト製品課 村上茂泰氏)

 「例えば新横浜から元町の中華街のあたりまでタクシーに乗ったとすると、約30分、3000円強かかる。smacoなら400円と格安」(オリックス自動車 カーシェアリング部長 池田学氏)

ay_sma03.jpg 横浜市内8カ所に、貸し出し・返却可能なカーステーションが用意される。走行エリアに制限はないので、横浜市の外へ走って戻ってきてもかまわない

9月1日にサービスが始まる理由

 車庫法では、自動車1台について特定の1カ所の保管場所を定めなくてはならない。そのためこれまで、ワンウェイ方式のカーシェアリングは、車庫法の「使用の本拠の位置」「保管場所」の特定に抵触するという理由で実施されることはなかった。しかし3月27日、国土交通省は「いわゆるワンウェイ方式のレンタカー型カーシェアリングの実施に係る取り扱いについて」(参照リンク)という通達を出し、9月1日よりワンウェイ方式のカーシェアリングサービスが事実上解禁された。smacoはこれを受けた初のサービスということになる。

 smacoでは、メルセデス・ベンツの「スマート電気自動車」20台を、横浜市内全8カ所の拠点に配置する。カーシェアリングの実質的な運用をオリックスが担当し、アマノは駐車場や電気自動車の充電設備を提供する。

 オリックスは、2002年より「オリックスカーシェア」を1都2府9県で展開しており、10万人のカーシェアリング会員を擁する。smacoの利用にあたってはオリックスカーシェアへの入会が必要で、すでに会員になっている場合は手続き不要で利用が可能だ。

ay_sma04.jpg 通常のオリックスカーシェアとsmacoの違い(出典:オリックス自動車)
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