なるほどこんな発想で──ビッグデータとIoTを生かす「5つのヒント」松岡功の時事日想(3/4 ページ)

» 2014年07月16日 08時00分 公開
[松岡功,Business Media 誠]

【3】経験やカンに頼っていた農業の作業を変える、「農業ICTクラウドサービス」

 3つ目は、NECが石川県の小松市農業協同組合(JA小松市)の農家に提供した「農業ICTクラウドサービス」(関連リンク参照)である。

photo トマトハウス内に設置したセンサー(出典:NECプレスリリース)

 2014年5月末に全面稼働したこのサービスは、JA小松市 施設園芸部会青年部に属する農家5軒のトマトを栽培するハウス12棟に温度や湿度などのセンサーを設置し、環境データを自動収集するものだ。

 これまで経験やカンに頼っていた作業を数値し、確認できるようにする。生産工程の改善や新しい農業手法への取り組みが可能となり、特に生産性向上や人材育成への貢献が期待される。IoTを実現する技術の1つで、各種センサーや端末からデータを集約する「M2M(Machine to Machine)」のソリューションを農業・施設園芸の監視に活用した事例である。

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