甘太郎などの居酒屋に、ムスリム用「礼拝マット・コンパス」を導入店頭シールも

» 2014年07月03日 17時35分 公開
[Business Media 誠]
訂正:店頭シールに誤りがありました。現在掲載しているシールは修正済みです

 居酒屋やレストランなどを運営するコロワイド東日本は7月5日から、横浜市文化観光局と提携し、横浜市内の5店舗に「礼拝マットとコンパス」を導入する。

 1日に5回、メッカの方角に向かってお祈りを捧げることが習慣となっているムスリム(イスラム教徒)に対し、礼拝マット・コンパス、さらに空き個室を礼拝スペースとして貸し出すという。ムスリムに対応する店舗は、「北の味紀行と地酒北海道」横浜天理ビル店、横浜西口駅前店、関内店、「手作り居酒屋甘太郎」みなとみらい店、横浜北幸店――の5カ店。

 日本政府観光局によると、ムスリムの多いマレーシア・インドネシアから訪日外国人客数(2013年)はそれぞれ、前年比135.6%、134.8%と高い伸びを記録している。こうした背景を受け、「2013年6月17日に横浜市は国からイスラム教徒の観光客を受け入れる戦略拠点地域に指定された。その施策の1つとして横浜市と提携し、礼拝マット・コンパスを弊社の主要店舗に設置することにした」(コロワイド東日本)

 ムスリムは一般的に豚肉を食べず、またアルコールを口にしない人も多い。同社ではツアー会社の要望を受け、肉を使わず海鮮がメインの「ポークフリー・アルコールフリー」なツアーメニューも用意しているという。

ムスリム用のコンパス(左)と礼拝マット(右)

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