調査リポート
» 2014年06月30日 21時40分 UPDATE

Wi-Fiルータの実速度、どこが速い? 最速スポット最多はWiMAX

Wi-Fiルータで使う新世代高速データ通信サービスで、どのキャリアが実際に速かったかを6都市45カ所で実地測定。イード調べ。

[Business Media 誠]
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 “4G”とうたう、最大100Mbps超の高速なモバイルデータ通信サービスが広く普及してきた。より高速に、快適に使えるようになった半面、思ったほど速度が出ず、期待外れだったという声も聞かれる。

 モバイル、固定(光ファイバーなど)問わず、通信サービスの速度表記は原則として「規格上の最大値」を示し、使う場所や利用者数、時間帯などいくつかの要因によって変動するベストエフォート型サービスである。対応エリアでない場所では仕方ないが、LTE内蔵のスマホが当たり前になり、利用者が急増したことで、都市部の主要駅やイベント会場など人が多く集まる場所では特に「遅い、通信できない」といったことも起こりがちだ。「ベストエフォート型といっても、限界はある」──通信事業者はその対応に追われている。

 個人利用シーンに加え、ビジネスの現場でもタブレットの業務導入が進んでいる。基本的にLTEなどのモバイルデータ通信機能を内蔵し、“単体”で使えるスマートフォンに対し、Wi-Fi機能のみを備える機器の割合が多いタブレットでは、通信事業者各社が投入するモバイルWi-Fiルータとともに活用することが多い。各通信事業者が展開するLTEのパケット通信サービスは「基本料金内で使えるのは*Gバイトまで」と月間の通信量の上限を設け、原則として一定量を超えると速度制限(速度規制)が課される。同じ通信量を使うならば、速く表示される方がより業務効率の向上につながり、結果として満足度の向上にも結び付くと言える。

Wi-Fiルータで計測した、キャリア・都市・スポット別の実効速度を調査

 では、タブレットと親和性が高いWi-Fiルータにおける現時点の実通信速度の現状は? 調査会社イードがWi-Fiルータでの通信事業者別実効速度を調査した。

 調査は6都市(東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫)の観光、レジャー、ショッピング施設など各都市の計45カ所で実施。Wi-Fiでの無線通信時、USB有線接続時の2通りで計測した。

photo 人気おでかけスポット45カ所の下りデータ通信速度結果(出典:イード)

 45カ所の測定場所のうち、もっとも多く最速値を記録したサービスはWiMAX(WiMAX 2+を含む)だった。Wi-Fi接続時で36カ所、USB有線39カ所において下り速度の最速値を記録した。Wi-Fi接続時の最大値は「SoftBank 4G」の51.57Mbps、USB有線接続時の最大値は「WiMAX 2+」の86.67Mbpsだった。

 上り速度については「Xi」が4キャリア中もっとも安定していたものの、下り速度で苦戦する場所が多かった。「SoftBank 4G」「EMOBILE 4G」は約半数の場所で10Mbps以下となったが、局所的に速い結果が出ることもあった。(同テストで用いた301HW、GL10Pでは)AXGP(TD-LTE)とFDD-LTEなど複数のネットワーク/周波数帯を利用できるデバイスだが、ユーザー作業で個別設定できず自動設定となる仕様ため、同じ場所でも結果の差が生じたと同社は推測している。

photo 東京エリア(Wi-Fi接続)の実速度測定結果
photo 大阪エリア(Wi-Fi接続)の実速度測定結果
photo 調査に使用した端末とサービススペック

 実地調査は6都市45カ所。速度計測はspeed.rbbtoday.comを使用し、ノートPCで実施。対象機器はいずれもHuawei製、NTTドコモ(対応高速サービス名:Xi)「Wi-Fi STATION HW-01F」、UQコミュニケーションズ(同:WiMAX、WiMAX 2+、au 4G LTE)「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」、ソフトバンクモバイル(同:SoftBank 4G)「Pocket WiFi 301HW」、イー・モバイル(同:EMOBILE 4G)「Pocket WiFi GL10P」。調査期間は2014年5月29日から6月5日まで。

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