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» 2014年06月30日 09時00分 UPDATE

サカタカツミ「新しい会社のオキテ」:「いい会社」が、若手の成長機会を奪っているかもしれないという指摘 (1/3)

「私たちの若い頃は、残業が続いてヘトヘトなのが当たり前、という時代でしたよね?」こんな“問題発言”で始まる今回。残業時間のチェックなど、労務管理がちゃんとしている会社で起きている人事の悩みとは?

[サカタカツミ,Business Media 誠]

著者プロフィール:サカタカツミ

 クリエイティブディレクター。就活や転職関連のサービスをプロデュースしたり、このような連載をしていたりする関係で、そちら方面のプロフェッショナルと思われがちだが、実は事業そのものやサービス、マーケティング、コミュニケーションの仕組みなどを開発するのが本来の仕事。

 直近でプロデュースしたサイトは「CodeIQ」「MakersHub」。著書に『こんなことは誰でも知っている! 会社のオキテ』『就職のオキテ』。この連載についても、個人的に書いているブログでサブノート的なエントリーを書く予定。Twitterアカウントは@KatsumiSakata


最近の日本の会社員は大して働いていない?

 ある企業の育成担当者が、とても興味深い悩みを打ち明けてくれました。この話は、ある意味、時代錯誤な悩みであり、コンプライアンスの観点からみるとダメな話なので、ちょっと歯に物が挟まったような書き方になるかもしれませんが、気になるテーマであることは間違いないので、恐る恐る始めてみます。

 「私たちの若い頃は、残業が続いてヘトヘトなのが当たり前、という時代でしたよね?」

 会話は、この台詞で始まりました。もう、これを見ただけで嫌悪感を覚える人も少なくないでしょう。「年寄りの若い時の苦労自慢かよ」とか「残業していたら仕事していると思い込める時代は終わったのだ」とか「それならそもそも残業代をキチンと払えよ」といった罵詈雑言が聞こえてきそう。私も「確かにその通りだ、残業代払えよ」と、心情的には罵詈雑言サイドなのですが……話を続けます。

 「最近は労務管理が徹底されていて、残業時間も厳しく制限されていますよね。働き過ぎといわれていた時代から一転して、私たちの若い頃などと比べると、相当楽な勤務形態になったなと」

若手の成長機会を奪っているのは、残業時間の減少なのか?

ay_jikan02.jpg 時間の制限が、若手の成長機会を失わせている?(写真はイメージです)

 企業の若手と話していても、残業時間のリミットが来てしまったので、仕事が積み残ってしまい困っているという、ある意味本末転倒した愚痴を耳にすることがあります。勤怠管理を徹底的にして、従業員に無理をさせないよう気配りしている企業も少なくないということなのでしょう。

 「その状態が、若手の成長を阻害しているかもしれないと、最近思っているのです。成長する機会を奪っている、そんな気がします」

 ということは、「残業する=成長の機会」なのでしょうか?

 この話を、別の企業の育成担当者にしてみると、以下のような解説をしながら、おおむね同意するという意見でした。

 「『残業をさせる=成長の機会』という話ではなく。ポイントは、ストレッチをかけられるかどうか、ということですね」

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