「就活で不当な選考をされた」のは45.8%――具体的には?

» 2014年06月12日 15時37分 公開
[Business Media 誠]

 就職活動をして「不当な選考をされたなあ」と感じた人はどのくらいいるのだろうか。就活を経験した大学4年生(大学院生を含む)と、この4月から就職した社会人1年生に聞いたところ「不当な選考をされた」と感じている人は45.8%。具体的には「学歴」(26.9%)が最も多く、次いで「容姿」(15.0%)、「コネ」(9.4%)、「性別」(7.4%)であることが、連合(日本労働組合総連合会)の調査で分かった。男女別でみると、女性は男性より「容姿」(女性18.2%、男性11.8%)や「性別」(10.6%、4.4%)の項目が多い。

就職活動で「不当な選考をされた」と感じたところ(出典:連合)

 就活で不快な思いをした人は65.0%。具体的にどんなことを経験したかを聞いたところ「採用担当者の態度」(33.2%)を挙げる人が最も多く、次いで「不採用であった場合に、一切連絡が来ない“サイレントお祈り”」(31.0%)、「就職活動情報サイトのエントリーあおり」(20.8%)という結果に。

 また、採用担当者の態度については「高圧的な態度だった」(63.3%)、「やる気のない態度だった」(47.0%)、「いいかげんな受け応えをされた」(40.7%)を挙げる人が目立った。このほか、「ため息をつかれた」(13.3%)や「ほおづえをつかれた」(10.5%)、「舌打ちをされた」(7.5%)といった礼を失した対応をされた人もいた。

不適切な質問

 採用選考にあたって、本人の適性や資質、能力以外のことで採否を決定することは“問題あり”とされているが、不適切な質問をされた人はどのくらいいるのだろうか。「本籍・出生地に関すること」を聞かれた人は34.8%、「家族に関すること(家族の職業、健康、資産など)」は40.1%。「人生観、生活信条に関すること」は31.2%、「尊敬する人物について」は33.1%。また「結婚・出産後の就業意向」を聞かれた女性は27.2%いた。

採用選考時、企業から聞かれたこと(出典:連合)

 インターネットによる調査で、就活経験のある大学4年生(大学院生を含む)と社会人1年生を合わせた1000人が回答した。調査期間は4月28日から5月7日まで。

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