一部メディアの報道によれば、本田は甲状腺疾患(パセドー病)を抱えており、2013年12月に手術を受けたと伝えられている。確かに頸部には手術痕があって、周囲では「目が腫れて眼球が飛び出たり、疲労が蓄積しやすい症状が出るパセドー病を治癒するために、甲状腺付近へメスを入れたのではないか」と指摘する声も少なくない。
加えて、以前痛めた古傷の右ひざと左足首の状態についても「本人はひた隠しにしているが、かなり悪い」との情報も気になる。これも事実だとすれば、今年から新天地となったイタリア・セリエAの名門ACミランで不慣れな右サイドのポジションを任され、身体に過剰な負担がかかったことが原因なのかもしれない。鳴り物入りで移籍したミランで、まったく振るわないままシーズンを終えたのは2カ所の古傷が悲鳴を上げ、手術もしなければならないほどに悪化していたパセドー病の影響だったと考えれば合点がいく。
真相は分からない。が、いずれにしても日本のエースがW杯開幕前まで本領を発揮できていないことは確かだ。それでも本田は自身の調子について一切語ろうとしない。もしコメントすれば、それは言い訳になるからだ。
すべての答えは試合で出す。この姿勢を本田がプロ入りから一貫し続けているのは、彼の心の中に目標であり模範とする理想の人物がいるからに他ならない。その人物こそが、あの松井秀喜氏なのだ。
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