「お薬手帳」不要なら20円節約、知っていました?

» 2014年05月27日 22時42分 公開
[Business Media 誠]

 どんな薬を処方してもらったかを記録しておく「お薬手帳」。2014年4月に適用された診療報酬改定を受け、おそらく一度は目にしたことのあるこの手帳に関しても改定が行われていたことをご存じだろうか。

 4月の診療報酬改定を知っていた12.8%、手帳は持っていかない49.7%──医療系モバイルサービスを展開するプラスアールの調査で分かった。

photo 「お薬手帳」に関する診療報酬改定の認知度(出展:プラスアール)

 4月の診療報酬改定により、製剤薬局が患者に処方薬について指導する際の報酬「薬剤服用歴管理指導料」がこれまでの一律410円(自己負担3割の場合で130円)から「お薬手帳への記載が不要であれば340円(同110円)」に改められた。これにより、手帳への記入が不要であれば実質20円節約できることになったが、「この改定を知っていた」の回答は12.8%にとどまり、関心の低さが伺える結果となった。

 もちろんお薬手帳の意義は大いにある。必ず持っていく/よく持っていくと回答した50.3%のうち「医師や薬剤師に見せることで、薬の重複などを防ぐため」「あとで服薬記録(いつどれだけ飲んだか・効果はどうかなど)を書き込むため」「医師や薬剤師に持ってくるよう指導されているため」「緊急の場合に備えて携帯しているため」「あらかじめ質問を書いておくことで、医師や薬剤師に相談しやすくなるため」といった理由により、この層は積極的に手帳を活用する様子がみてとれる。

photo 「お薬手帳」を持っていく理由(出展:プラスアール)

 一方、それ以外の「持っていかない」派も、「どう役に立つのか分からない」(6.5%)といったそのものの否定意見は少なく、「持っていくのを忘れた」(50.6%)、「持ち運ぶのが面倒」(20.8%)など、手帳が役に立つことは理解しているが、つい──とする意見が多数だった。

photo 「お薬手帳」を持っていかない理由(出展:プラスアール)
photo (’お薬手帳の代わりに)服薬記録アプリがあれば使ってみたいと答えた人の割合

 インターネットによる調査で、健康知識共有サイト「カラダノート」ユーザー358人が回答した。調査期間は4月16日から14日まで。

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