本連載は、関厳著、書籍『東大生はなぜ会社で使えないのか?』(中経出版)から一部抜粋、編集しています。
マジメだけど、コミュニケーション能力が低く、根性がないくせにプライドが高い!
「ゆとり世代」と「東大生」は似ています。どちらも会社では「使えない」と思われているかもしれないけど、そんなことはありません。会社で力を発揮できるように変えていけばいいだけです。
・すぐやれることはその場でやれ!
・「イケてる先輩」を見つけろ!
・自分の上司を管理しろ!
・絶対にやる「プロミスリスト」をつくれ!
・自分で自分にメールを送れ!
・入社3年目までは新聞を読むな!
「スキル」と「心構え」さえ身につければ、優秀なビジネスマンになれるのです。35歳、東大出身のコンサル会社社長がその方法を教えます!
職場の上司や同僚と良好な人間関係を築くために絶対にやっておいたほうがいいのが、「相手の歴史を知る」ことです。相手に違和感を憶えたり、納得がいかなかったり、理不尽だと感じる場合があるのは、価値観や判断基準が違うからです。
理不尽の裏には必ず理由があります。相手の価値観を知っておけば、嫌な気持ちをやわらげることができます。例えば社会人10年目の先輩がいるとして、その人がどういう経緯で現在に至っているのかを聞いてみてください。
いままで、どんなことに苦労してきたのか。どういう成功を収めたことがあるのか。どんな仕事にやりがいを感じるのか。尊敬している人物は誰か。印象に残っているお客さんはどんな人か――。
その人の背景や人生の波を知ると、現在の価値観や判断基準が理解できるようになります。たとえ理不尽に見えることでも、理由があると分かるので、自分の中でも納得しやすくなります。
やはり、表面的な判断だけに限ると、人間同士は合わないものだと思います。しかし、誰しも人生の根っこになっている部分があります。そこを互いに知り合うと、何かしら共感できる部分を見つけられる。そうすると、互いを理解することができるようになるはずです。
他者と中長期で付き合う場合、絶対に知っておいたほうがいいことが4つあります。
この4つを知れば、相手の行動背景をかなり理解することができます。食事をする機会などを利用して、早いうちに聞いてみてください。
もちろん相手を知ると同時に、自分を知らしめることも重要です。そうやって人間関係が深まっていきます。それは昔もいまも変わりません。
相手に「あなたを理解したうえで話していますよ」とそれとなく伝えると、その人もあなたにいろいろな配慮をしてくれるようになります。
相手を知れば自分の納得度が上がり、相手への伝わり方も深まり、理不尽なことを言われにくくなる。中期的、長期的な人間関係を築くためには、絶対にやっておいたほうがいいと思います。
以前の企業は飲みニケーションという形で上司や同僚と頻繁に飲みに行きながら、人間関係を構築して互いの意識を共有していました。
しかし現在、そういう機会は減少しています。だからこそ、人間関係の構築を効率的に行う必要がある。その技術さえ身につければ、飲み会が苦手な人や、時間をかけて相手を理解するのが得意でない人でも、飲みニケーションの目的=相互理解を達成することができます。
相手を知り、自分について知らせ、円滑にコミュニケーションできる関係を築いておくことは、ビジネスマンとして不可欠です。
相手を知り、自分を知らせれば、人間関係のストレスは確実に減る。
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