上阪徹(うえさか・とおる)
1966年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学商学部卒業後、リクルート・グループなどを経てフリーランスのライターとして独立し、雑誌や書籍などで執筆。経営、経済、金融、ベンチャー、就職などの最前線のビジネス現場から、トップランナーたちの仕事論を分かりやすく伝えるインタビュー、執筆を得意とする。取材相手は3000人を超える。
著書に『書いて生きていく プロ文章論』『リブセンス<生きる意味> 』『成功者3000人の言葉 人生をひらく99の基本』『職業、ブックライター』『僕がグーグルで成長できた理由』など。インタビュー集にベストセラーになった『プロ論。』など。
→仕事ができる人の共通点は? リクルートで働いて学んだこと(2)
→月980円のオンライン予備校「受験サプリ」は、どのようして生まれたのか(4)
→創業は「紙」、今は「IT」――ビッグデータのカギを握る男に迫る(5)
→本記事(6)
この20年で急激な成長を遂げたリクルート。その変化を象徴するキーワード「グローバル」「新規事業」「テクノロジー」「戦略・人材活用」「M&A」を5つのテーマに、第一線で働く現役社員に聞く。「テクノロジー」の前編に引き続き、後編をお届けする。
分析することで、幅広くビジネスに活用できるとされる旬のビジネスキーワードのひとつ、ビッグデータ。就職やライフイベントに関する領域から、日常消費に関する領域まで、展開するWebサービスが極めて幅広く、事業規模、利用者数ともに大きいリクルートは今、ビッグデータ活用企業として、大きな注目を浴びている。
もとより売上高の大半がWebサービスになっているのが、今のリクルート。すでにリクルートは国内有数のIT企業でもあるのだ。実際、事業ごとに分社化されている今は、テクノロジーに特化したカンパニー、リクルートテクノロジーズも作られ、数多くのエンジニアが在籍している。
そんなリクルートにおいてITに関する先端技術の研究を担い、ビッグデータの分析基盤である「Hadoop(ハドゥープ)」を商用としては日本で初めて導入、リクルートがビッグデータで躍進する基盤技術開発で大きな役割を果たしたのが、リクルートテクノロジーズ、アドバンステクノロジーラボの中野猛氏。
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