本連載は、関厳著、書籍『東大生はなぜ会社で使えないのか?』(中経出版)から一部抜粋、編集しています。
マジメだけど、コミュニケーション能力が低く、根性がないくせにプライドが高い!
「ゆとり世代」と「東大生」は似ています。どちらも会社では「使えない」と思われているかもしれないけど、そんなことはありません。会社で力を発揮できるように変えていけばいいだけです。
・すぐやれることはその場でやれ!
・「イケてる先輩」を見つけろ!
・自分の上司を管理しろ!
・絶対にやる「プロミスリスト」をつくれ!
・自分で自分にメールを送れ!
・入社3年目までは新聞を読むな!
「スキル」と「心構え」さえ身につければ、優秀なビジネスマンになれるのです。35歳、東大出身のコンサル会社社長がその方法を教えます!
読者の多くに、「ビジネス書を読んだのにほとんど頭に残らなかった」という経験をしたことがあると思います。
印象に残らなかった理由は、アウトプットを前提にインプットしていないから。知識は発揮することを前提として頭に入れなければ、なかなか身につきません。
読書は、課題認識や自分が知りたいことが明確なときにするべきです。本を読む前には、「いま、何を知らなければいけないのか」と考えることが非常に大切です。
私はフォトリーディングの資格を持っています。これを身につけると、効率的に本を読むことができます。フォトリーディングのポイントは「自分の目的にあった箇所だけを効率的に読む」こと。
1冊の本は少なくとも100ページ以上ありますが、自分にとってのポイントは限られています。つまり、流し読みでいい部分がかなりある。アウトプットを前提に読めば、必要のない箇所にかける時間を減らすことができます。
同時に、知っていることを漠然と増やしていくのはよくないと思います。さまざまなことを知っている人がいますが、私からすれば非常にもったいない。
中途半端に学ぶなら、まったく学ばないほうがはるかにいいと思います。なぜかと言うと、人は物事を覚えるとき「分かった!」「そうか!」という感動があると、記憶に残りやすいようにできているから。「分かった!」「そうか!」という感動は、課題認識を持っているときに起きやすく、アウトプットを前提にしたケースであればあるほど、記憶に残るケースが増えていきます。
課題意識が薄いときに本を読むと、何となく知っているという状態がどんどん積み上っていく。その知識が本当に必要な状況でその本を読んでも、あまり感動できないために印象に残らず、自分の身になりません。
そう考えると、必要な感動は後に残しておくべきです。
何かいい本を買ったとしても、現在抱えている課題に当てはまらない場合、読まずに本棚に置いておいたほうがいい。「買ったからには読まないと、お金のムダになる」と考える人は、時間と記憶効率、将来の感動をムダにしています。
読書はアウトプットを前提として、効率よく行ってください。
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