コンビニ本部で社員をして10年余り、いわゆるスーパーバイザーなるものを経験し、何を思ったか、独立オーナーに転身した。齢40にして、自分の仕事についての足跡を残したくなり、Webサイト「コンビニ手稿」と、誠ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議を始める。
旅行とお酒が大好きだが、コンビニ経営をしていると、なかなか旅行に行く時間がとれない。その一方で、アルコールの量は増えるばかり。
多くの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。決して大きなスペースではないが、そこで何が起きているのだろうか。陳列台にはたくさんの商品が並んでいるが、何が売れているのか、またなぜ売れているのか。コンビニの現在と過去を紐解きながら、ちょっとした“謎”に迫っていく。
筆者は大手コンビニの本部社員として活躍し、現在では店舗を構えるオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?
コンビニにはコピー機がある。読者の中には「いずれ消えてなくなるだろう」と思ったことがある人もいるのでは。ノートPC、スマートフォン、タブレット端末を持ち歩くのが当たり前になった今、ペーパーレスの時代はもう目の前にあるので、“コピー機なんて必要ない”と。
いやいや、学生のときに友人のノートをコピーするのに、コンビニのコピー機には大変お世話になったからまだまだニーズはあるはずだ、と考えていらっしゃる読者もいるだろう。学校の近くにあるコンビニではコピー機の売り上げがスゴく、特に試験前には機械を2〜3台増設するところもあったほどだ。
だが、今は違う。友人のノートをコピーして一夜漬けする学生は少なくなったのだろうか。それとも、みんな真面目に授業を受けているのだろうか。デジタル世代の学生なので、ノートをPDFファイルにしてメールでやりとりしているのだろうか。最近では、コンビニコピー機の前に学生の行列ができる光景もすっかり見なくなった。
コンビニのコピー機は存在感が薄くなりつつある……と思いきや、実は進化を続けているのである。チェーンによって機能に違いはあるが、ここで簡単にコピー機でできることを紹介しよう。
・コピー機能
今やカラーコピーや両面コピーはもちろん、免許証のコピーでは両面を並べて印刷してくれる。チェーンによってはスキャン範囲も変更できるので、免許証だけではなく、通帳の表紙と中面といったことにもコピーできる。
・ファックス機能
意外と知られていないのが受信機能だ。チェーンによって方法は違うが、送るだけではなく受信もできることを知っているとイザという時に役立つ。
・文書プリント
SDカードやUSBメモリなどに保存されたPDFやJPEGファイルが印刷できるほか、オンライン上にある文書や画像(ネットワークプリントサービス用のWebサイトに登録しておく)をお店でプリントすることもできる。出先で書類が必要になった場合などは便利な機能だ。
・スキャン
A3サイズの大きさまでスキャンできるのは便利だ。
・写真プリント
証明写真形式にプリントも可能。背景に気を使えば証明写真として充分使用できる。
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