それは40代前半――出世できなかった人が悔しがる「出世の分かれ目」を見逃すな!サカタカツミ「新しい会社のオキテ」(1/3 ページ)

» 2014年05月12日 05時20分 公開
[サカタカツミ,Business Media 誠]

著者プロフィール:サカタカツミ

 クリエイティブディレクター。就活や転職関連のサービスをプロデュースしたり、このような連載をしていたりする関係で、そちら方面のプロフェッショナルと思われがちだが、実は事業そのものやサービス、マーケティング、コミュニケーションの仕組みなどを開発するのが本来の仕事。

 直近でプロデュースしたサイトは「CodeIQ」「MakersHub」。著書に『こんなことは誰でも知っている! 会社のオキテ』『就職のオキテ』。この連載についても、個人的に書いているブログでサブノート的なエントリーを書く予定。Twitterアカウントは@KatsumiSakata


 先日、もうすぐ定年を迎えるという男性と食事をしていた時のことです。彼は大きな組織で、それなりには偉いというポジションについています。が、今の地位に十分満足しているのかというと、そうではないという話になりました。本当はもう少し出世していても良かった、しかし後になってみると「ああ、あそこがターニングポイントだったのか」と気がついたと。

(写真はイメージです)

 そのターニングポイントは多くの場合、四十歳代前半に訪れます。

 今週は、会社の中で求められていることを、それこそハイパフォーマンスでクリアし続けてもなお、出世の道を閉ざされてしまったケースと、逆に、与えられた課題で失敗してしまったにもかかわらず、結果として大出世を遂げたエピソードを比較。これからターニングポイントを迎える年齢の人にも、今渦中にいる人にも、どちらにも参考になるかもしれない、ちょっとしたお話を。

与えられた課題を完璧にこなした後に訪れた悲劇とは?

 組織の一員として働いていると、その組織から要求されることを達成することが重要かつ、それがすべてだと勘違いしがちです。もちろん、年齢が若い人たち(新入社員から若手と呼ばれる世代まで)は、まず言われたことをキチンとこなすことが、何よりも重要です。

 若手の中には「私の力量はこんなものではない。もっと活躍できる場所があるし、私はこんなことがやりたくて、この会社に入ったのではない」と、怒っている人は少なくありません。

 けれども、それはまず言われたことをクリアしてから、怒らなければならない。それができていないから、ちょっと年次が上の世代から「イマドキの若いヤツらはダメだ!」と非難されてしまうのです。すみません、話が横道にそれました。

 若いうちはそれでいい。しかし中堅以上の世代になると、言われたことだけをやっていてはいけないとアドバイスされることが多くなります。ところが、これがなかなか難しい。

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