Windows XPのサポートが先日2014年4月9日に終了した。サポート終了は従来のバージョン──Windows 95やWindows 2000なども同じようにされてきたが、なぜ今回はここまで騒動になったか。ビジネスシーンにおいては、まずWindows XPがオフィス向けPCに広く受け入れられたこと、そして「ブラウザのバージョンに依存する業務アプリ、ソフトウェアが存在する」が理由の1つに挙げられる。
Windowsをバージョンアップすると、標準WebブラウザのInternet Explorer(IE)のバージョンも一緒に上がってしまう。例えば、Windows 7はIE 8が初期バージョンであり、これより以前のバージョンへは落とせない。もちろん今までなぜ対策してこなかったのかの課題はあるが、ともあれ業務アプリが使えなくなるのは何より困るということになる。そんな企業層に「互換ブラウザ」を提供するサービスが登場した。
ネットワールドは4月24日、Windows 7/8で動作可能にするIE6互換ブラウザ「LIBRA(ライブラ)」を開発し、2014年5月下旬より無償提供すると発表した。
LIBRAは、Windows XPで稼働するInternet Explorer 6向けに開発された業務アプリの継続運用を可能にするIE互換ブラウザ。Microsoftのライセンス規約に抵触せず既存の業務アプリを継続運用できるとし、新OSへの刷新に応じて発生する業務アプリケーションの改修コストや手間を大きく低減できる点を特徴とする。
あわせて、同社が展開するWindowsアプリケーションと動作に必要なレジストリ情報やシステムファイルを合わせてカプセル化し、異なるOS上で動作させるアプリケーション仮想化支援サービス「VMware ThinApp」の課題となっていた「OSと切り離してIE 6をカプセル化できない」点をLIBRAの開発により解決した。
提供は商用利用に限り、個人利用は非対象。同社専用問い合わせフォームか同営業担当経由で申し込む。ユーザー環境などをヒアリングした上で、導入作業の提案とともにブラウザダウンロードサイトを通知する。
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