コンビニで展開されるキャンペーンが、つまらない理由ご一緒に“おでん”いかがですか(2/4 ページ)

» 2014年04月15日 08時00分 公開
[川乃もりや,Business Media 誠]

 メインのキャンペーンは、集客力もあり、収益増加に一役も二役も買っていそうだが、ひっそりと行なわれているキャンペーンに意味はあるのだろうか。POPなどにお金はかかっているのに、なぜ地味なキャンペーンを行うのか。読者も疑問に感じるところだろう。

 答えは簡単だ。

 キャンペーン費用のほとんどは、メーカーが出しているのだ。もちろん100%とはいわないが、キャンペーンのPOPからオマケの資金まで、メーカーからの協賛金があってこそできるのだ。

 では、コンビニの本部は何をしているのか。キャンペーンの企画を練る。対象の商品を決める。その時に、対象商品のメーカーからPOP作成費用から景品の費用を協賛金という形で徴収する。

 そこには、おのずと力関係みたいなものがにじみ出てくる。当然のことながら、キャンペーンの展開がちゃんとできるコンビニには、メーカー側もカネ払いがいい。そんなコンビニは、メーカー側に対しても強気だ。「ウチでキャンペーンやるから、よろしく頼むよ♪」の一言で、企画がまとまる。

 逆に、キャンペーンの実行率が悪ければ、メーカー側が強くなる。「あんたのところ『キャンペーンをやる』と言ってたのに、やんないじゃん。そんなコンビニにカネは払えんよ」となる。

 こうしたやりとりは、キャンペーンだけにとどまらない。通常の仕入れ時にも影響が出てくる。量を多く仕入れられるチェーンには、仕入れに対するバックマージンが多く発生するのだ。

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