本連載は、山崎潤一郎著、書籍『コストをかけずにお客さまがドンドン集まる! LINE@でお店をPRする方法』(中経出版)から一部抜粋、編集しています。
国内で5000万人以上が利用する「LINE」を集客に生かせ! メールに代わってコミュニケーションツールの定番に躍り出たのが「LINE」。販促においても、これまで定番だったメールマガジンは衰退する一方、絶大な効果を発揮するのが、「LINE」の商用アカウント「LINE@」です。
本書では、「LINE@」の活用方法とその効果について、多数の成功店を取材して分析。成功法則を導き出します。
・効果的に「友だち」を増やす
・メッセージの配信の適切な頻度と時間帯
・ブロックされないためのポイントとは?
・メッセージのトーンは、フォーマル? それともカジュアル?
・クーポンの効果的な打ち方
・割引ではなく、客単価を上げるキャンペーン方法とは?
など、50の成功例をもとに、押さえておきたい実践的なノウハウを具体的に紹介します。
まずは、通常のLINEアカウントと、LINE@でできることの違いについて考えてみましょう。
LINE@がLINEアカウントと大きく異なる部分は、双方向のやりとりができないという点です。LINE@は、あくまでもお店からのメッセージやクーポンを、「友だち」に対し一方通行で一斉配信するためのものです。いうなれば、テレビやラジオの放送のようなものです。したがって、通常のLINEのように「友だち」とのメッセージの相互のやりとりはできません。
LINE@の能力をフルに生かし集客や売上げ増に結びつけるのであれば、まず、やらなければならないことがあります。それは「友だち」の獲得です。LINE@は、ホームページやブログとは異なり、原則として「友だち」としてつながった人に対しお店からのメッセージやクーポンを一斉配信するためのツールです。そのため「友だち」の数が多ければ多いほど、多くの人にお店のメッセージが行き渡ります。
「友だち」の獲得方法は、大きく分けて2つです。1つはFacebookやTwitter、公式サイト、メルマガ、ブログなど既存のネットメディアを利用して告知する方法です。この方法は、短期間で多くの「友だち」を集める手段としては有効ですが、LINE@開始以前からこれらのネットメディアを継続的に運用し、既存の閲覧者やフォロワーが存在していなければ効果は期待できません。LINE@の「友だち」を集めるために、慌ててFacebookやTwitterを始めるというのは、間違ってはいませんが、どこか本末転倒な印象を覚えます。
2つめは、来店時の勧誘です。お店のスタッフによる声がけ、ポップやポスター、リーフレットを掲示して、対面に近い形で登録を促すやり方です。その際「友だち」登録することのメリットをしっかりと伝えるようにしましょう。
これは、地道な方法ですが確実です。LINEをまったく利用したことがなかったり、お店で不快な思いをしたというのでなければ、拒否されることは少ないでしょう。「成功者が語るLINE@活用術」で取り上げたお店の中には、LINE@の運用開始時に「友だち」獲得のためのイベントやキャンペーンを実施することで、短期に多くの友だちを獲得した例を紹介しています。
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