しかし、もう1つクリアしなければいけない最大の障壁がある。それは配達要員の確保。コンビニデリバリーを各社がためらってきたのは、配達要員が確保できなかったからだ。
平均的な店では、1時間当たり2名体制で運営している。配達で1人抜けると店が回らなくなるのだ。来店客数の少ない時間でも無理がある。その時間帯は、清掃や商品補充といった業務でいっぱいいっぱいなのだ。かといって、いつ来るか分からない出前注文に余分な人員確保もできない。
残念ながら、現状のオペレーションの仕組みでは、既存の「通販」の域を出ることは難しいだろう。
今後、店内のオペレーションが簡素化されるか、出前要員の考え方に新たなアイデアが生まれれば、コンビニが“最強のデリバリーステーション”になるかもしれない。
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