コラム
» 2014年03月25日 09時42分 UPDATE

新社会人に贈る:職業人生の出発にあたり、心得ておきたいこと (1/5)

この春、就職する新社会人は、いまどんな気持ちでいるのでしょうか。不安と期待……そんな気持ちが入り混じっているかもしれません。これから何十年と続く職業人生の出発にあたり、大切なことをお伝えします。それは……。

[村山昇,INSIGHT NOW!]
INSIGHT NOW!

著者プロフィール:村山昇(むらやま・のぼる)

キャリア・ポートレート コンサルティング代表。企業・団体の従業員・職員を対象に「プロフェッショナルシップ研修」(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)を行なう。「キャリアの自画像(ポートレート)」を描くマネジメントツールや「レゴブロック」を用いたゲーム研修、就労観の傾向性診断「キャリアMQ」をコア商品とする。プロ論・キャリア論を教えるのではなく、「働くこと・仕事の本質」を理解させ、腹底にジーンと効くプログラムを志向している。


 この春、新しく社会人となり、晴れて職業を持つみなさん、おめでとうございます。これから何十年と続く職業人生の出発にあたり、今回は大きく2つのことをお伝えしたいと思います。

(1)「仕事の内容」は選べないが、「仕事との関わり方」は自分で決められる

(2)選択肢をつくり出し、「選べる自分」になっていくことが大事

「仕事との関わり方」の発展が自己を拡大・深化させる

 みなさんはこの入社を勝ち取るために、それぞれに難しい就職活動を経られたと思います。なぜ就職活動が難しかったか。それは、就職が“正解のない問い”だからでした。

高校や大学受験なら、正解値はあって、それを解く方法や記憶力を身につければ、おのずと結果は出ました。ところが希望の会社に入れてもらうためには、学力や学歴だけではどうにもならないところがあって、自分の全存在を懸けてアピールして、相手に受け入れてもらわなければいけません。

就職戦はそういった“正解のない問い”の1つでもあるのですが、これはほんの序の口にすぎません。いよいよ社会の現場で働くとなれば、すべてが“正解のない問い”の連続と言っていいでしょう。ましてやそこに理不尽さやつまらなさが加わることもあります。しかし同時に、“正解のない問い”に対する答えづくりは無限のおもしろさがあることも事実です。

 さて、ともかく、みなさんは最初の会社に入った。これは言ってみれば、世の中にあまたある会社の中から「カタログ選び」をし、自分の潜在能力という資金で従業員になる権利を買ったにすぎません。肝心の「仕事をする」ことはいよいよこれから始まります。

 みなさんは、新入社員研修が終わるやいなや、どこかの部署に配属され、担当業務が割り振られます。この瞬間から、みなさんには「仕事の内容」と「仕事との関わり方」という2つの問題が発生します。組織から雇われる生き方を選択した、いわばサラリーパーソンにとって、「仕事の内容」は選べません。人事権や業務命令権などによって、あなたのやる「仕事の内容」の大枠は組織が下すことになります。

もちろん本人に多少の自由度はあって、仕事の創意工夫や方向感を出すことは自分がやれることですし、異動希望制度を通じて担当業務の変更を要求することもできます。ただ、やはり、あなたの「仕事の内容」の主導権は会社が握っていることを受け入れねばなりません。

 その一方、これから詳しく述べる「仕事との関わり方」は、まったく本人の意志のもとに自由がきくものです。そして、この「仕事との関わり方」をどう発展させていくかこそ、「仕事の内容」よりも、職業人生にとって大きな影響を与えることになるのです。

 私がここで触れたい「仕事との関わり方」には、3つの観点があります。

1つめは「仕事の意識的拡張」

2つめは「仕事への意味付与」

3つめは「仕事のオーナーシップ」

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