こういった将来の予測も、やはり個人差が出ることが往々にしてありますが、2014年10月までの1年間を考えたとき、筆者はこのような予測をします(なお、この予測はあくまでも私見です)。
- 税率が8%、さらに将来は10%に上がることが示唆されているのだから、駆け込み需要は向こう数年間の需要を先食いしているはず。今後1年間に限れば、駆け込み需要によるプラス効果が、4月以降の需要減よりも大きなインパクトを持っている。
- 景気の回復を考えると金利の上昇は少し心配だが、現状の日銀のスタンスを見る限りでは大きな変動はないと思われる。
- 以上から、今後1年の住宅着工戸数は少なからず増加することが予想される。
住宅着工戸数が増加するのであれば、それに連動して業績が変わる土屋グループも、増収増益を期待しうるということになり、同グループの業績予想は妥当なものと評価することができます。
結果として、土屋グループの発表と同じ結論を、筆者は導き出しました。大事なのは、企業の発表を丸呑みにせず、自分なりの観点から情報を検証するという姿勢を持つことです。住宅業界は上記のような、動向を予測しやすい材料がそろっているので、将来を予測するためのトレーニングとしては恰好の題材なのです。
年齢に負けず、素晴らしい結果を残した葛西選手。土屋グループもこれからさらに業績を伸ばしていけるのでしょうか? 今後の土屋グループの動向をこれからも見守りたいと思います。
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