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» 2014年02月26日 08時00分 UPDATE

数字のオモテとウラを学ぶコラム:「山崎製パン」が自社トラックを持っているのはなぜか (1/4)

高速道路で立ち往生している人に、トラックの荷台に積んでいたパンを配った――。山崎製パンのドライバーが話題になりましたが、そもそも同社はなぜ自社トラックを所有しているのでしょうか。今回はその謎に迫ってみました。

[眞山徳人,Business Media 誠]

数字のオモテとウラを学ぶコラム:

 企業のWebサイトを見てみると、プレスリリースのほかにも、決算情報や月ごとの業績資料など、参考になる情報がたくさん眠っています。主にマスコミや専門家向けに公開されているものですが、実はビジネスパーソンにとってもためになる資料なのです。「企業→マスコミ→自分」という情報の流れのほかに、「企業→自分」という情報の流れを持つことは、スピード感が求められる今のビジネス社会では、大きな“武器”になるでしょう。

 この連載では、企業が発表するプレスリリースや決算短信などを題材に「なぜこのような発表が行われるのか?」「この発表の舞台裏では何が起こっているのか?」「今後、この企業はどうなるのか?」という疑問に対して、著者がときに答え、ときに推測します。


著者プロフィール・眞山徳人:

 公認会計士。大手監査法人にて、監査業務のほか、管理会計の導入から経営ビジョンの策定にいたるまで、さまざまな種類のコンサルティング業務に従事。また、大学や大学院でのインターンシップ研修の運営や各種企業研修での講師も担当。

 難しい会計やビジネスの世界を分かりやすくひも解き、「中学生でも分かるように」説明することを信条としており、書籍や雑誌でも物語や漫画などの形式で会計の仕組みを解説している。座右の銘は「できるときに、できることを、できるだけ」。誠ブログ「公認会計士まーやんの『ロジカるつぼ』」を連載中。


yd_mayama2.jpg 山崎製パンの定番商品「ランチパック)

 2014年2月は観測史上まれに見る大雪に2度も見舞われた大変な月になってしまいました。首都圏の交通網はマヒし、週末はじっと家に居るしかなかったり、雪かきに追われたり、といった人も多かったのでは。

 また、何らかの事情で外出せざるを得なかった人は、帰宅するのに非常に苦労したり、中にはやむを得ず近隣のホテルで宿泊した人もいたでしょう。

 そんな中、注目を浴びた企業が「山崎製パン」。高速道路で立ち往生していた人に対して、トラックの荷台に積んでいたパンを振る舞っていたことが美談として取り上げられました。

 山崎製パンと言えば「ランチパック」のような定番商品をはじめとした製パン業や、コンビニエンスストア「デイリーヤマザキ」の運営などで知られている会社です。山崎製パンは12月31日が決算日で、2014年は2月19日に決算説明会が開催されました(参照リンク、PDF)

 同社ドライバーの機転に敬意を表しつつ、山崎製パンの業績を分析してみたいと思います。

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