コラム
» 2014年02月24日 13時00分 UPDATE

半径300メートルのIT:親がやってるSNSはダサい

小学校のPCの授業では、「お父さん、お母さんの名前を検索してみましょう」というカリキュラムがあるのだとか。そしてティーンになると、「親と同じSNSをやるのはダサい」と敬遠されると言います。

[宮田健,Business Media 誠]

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。アイティメディアのONETOPIでは「ディズニー」や「博物館/美術館」などのキュレーターをこなしつつ、自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め日々試行錯誤中。


 最近の小学生は、学校の授業でPC操作を習っています。その授業の中で、「お父さん、お母さんの名前を検索してみましょう」というカリキュラムがあるらしいのです。真偽のほどは不明ですが、この1文だけで「あ、まずいかも」と思う人もいるのでは? SNSにおいても、親は品行方正で威厳あることが求められるのかもしれませんね。

やるなら「親のいない」SNS?

 「子どもに自分のTwitterやFacebookは見られたくない」と思うと同様に、子どもも親にSNSをチェックされたくないと思っているようです。米国の調査会社iStrategy LabsによるFacebookユーザーの動向調査では、13〜17歳の若者がFacebookを敬遠していることが分かりました(参照リンク)

 彼らがFacebookに登録せず、どこに行ったのかは分かりません。おそらく写真共有から発展した「Instagram」、最長10秒までで消えてしまう時限的メッセージ/写真共有サービス「SnapChat」、最長6秒のループ動画を簡単に共有できる「Vine」、北米では著名なメッセンジャーサービス「WhatsApp」などにいるのかもしれません(WhatsAppは先日、Facebookが買収したというニュースも流れました)。ひょっとしたら、「親と同じサービスを使うのはダサい」と、直感的に避けているのかもしれませんね。

Facobook

 日本でも、若者がFacebookを使っているという感覚はあまりなく、LINEやTwitterが強いという印象です。ちなみに若者のTwitterの使い方ですが、報道でよくあるような「いいことも悪いことも全公開」といった使い方をする人もいるのでしょうが、マスコミは極端な例を一般化して取り上げているフシも否定できません(センセーショナルでなければ、ニュースになりませんからね)。

 むしろ、筆者のフォロワーなどにいる若者を見ていると、各種趣味ごとにきっちりとアカウントを分けていたり、“身内”のコミュニケーションは鍵付きアカウントにしていたりと、年長者よりも上手にTwitterを使っている印象です。自分の投稿を(親を含め)趣味の異なる人たちには見せないようにして、Twitter上で自分の趣味の世界を爆発させているのかもしれませんね。

親子間のデジタル断絶を避けるためにはどうすればいい?

 わが家には子どもはいないので、はっきりとした話はできません。ですが、プライバシーやセキュリティのことを考えると、「ネットとの接触」はさぞ悩ましいことなのではないかと推測できます。気が付いたら親子の「デジタル断絶」が起きており、親は子どもの行動に気が付かないかも……。これは、とても残念なことです。

 では、どうしたらいいのでしょう。まず、子どもが使っているサービスを親が積極的に知ることが重要なのかもしれません。日本においては、Twitter、LINE、Instagram、さらにはパズル&ドラゴンズなど話題のソーシャルゲームなども対象になるかもしれません。ただし、これは決して子どもと「つながる」ためではなく、そのサービスの一般的なユーザーがどのような使い方をしているのか、最近大きなニュースはないかなど、あくまでそのサービス上の出来事を知ることが重要だと思います。

 実際に使ってみれば、そのサービスが危険なのか、安全なのかを判断することもできます。「これは子供向けのサービスだ」と敬遠するのではなく、空気感を知っておくためにも、ちょっとだけ使ってみるというのはいいかもしれません(LINEなど相手がいなければ使えないサービスであれば、同じ世代の子を持つ職場の同僚にこの記事を見せてあげてください。共感してもらえるかもしれませんよ)。

line LINE

 どなたかがFacebookで書いていたのですが、「自転車の乗り方は、お父さんやお母さんが教えてくれたはず。ネットやSNSも一緒!」という言葉には、とても共感が持てます。もしかしたら、デジタル世界においては子どもが親に使い方を教える、なんて逆転現象もあるでしょう。「郷に入っては郷に従え」というのは、リアル世界でもデジタル世界でも一緒なのかもしれません。

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