進むクラウド化、デジタル化―最新会計ソフト活用で業務効率アップ

初めての人でもできる「青色申告」――やよいの青色申告14編消費税8%時代の確定申告(4/13 ページ)

» 2014年02月21日 08時00分 公開

売り上げの記帳は回収がポイント

 初歩的な経費の入力は以上だ。複式簿記を知らなくてもソフトがカバーしてくれるのはありがたい。次は売り上げとその回収を記帳してみよう。記帳例は法人に対する商売で、月末締め翌月末銀行振り込みといった掛け売りの場合だ。

やよいの青色申告14 「売掛取引」からアイテルメディアを選択。「売上・回収」「掛けで商品を販売した」を選択し、摘要、日付、金額を登録する
やよいの青色申告14 「仕訳日記帳」で確認すると貸方(右側)に売上高、借方(左側)に売掛金と複式簿記で記帳されたことが分かる

 売り上げを回収する際の記帳は初心者に訪れる最初のハードルだ。掛け売りの回収で一般的なパターンを確認しておこう。

  • 請求した金額が、そのまま振り込まれる
  • 請求した金額から、振込手数料が引かれて振り込まれる
  • 請求した金額から、源泉徴収が引かれて振り込まれる
  • 請求した金額から、源泉徴収と振込手数料が引かれて振り込まれる

 請求した金額がそのまま振り込まれるパターンは簡単だが、それ以外は記帳がやや難しくなる。「簡単取引入力」は、振込手数料が引かれたケースには対応しているが、源泉徴収されたケースは自分で記帳する必要がある。今回は、源泉徴収と振込手数料が引かれて振り込まれるパターンを記帳してみたい。

やよいの青色申告14 「売掛取引」でアイテルメディアを選択。「売上・回収」「売掛金が普通預金に降込まれた」銀行口座を選択し、摘要、日付、金額を登録する
やよいの青色申告14 続いて「振込手数料が売掛金と相殺された」を選択し振込手数料分を登録する。簡単取引入力でできるのはここまで
やよいの青色申告14 仕訳日記帳を見ると、源泉徴収の分の仕訳がない
やよいの青色申告14 少し複式簿記に慣れると、もっとも簡単なのは手入力で事業主貸/売掛金と記帳する方法だ

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