これまでの経験から、午前中から雪が降っている日はよく“売れる”。ということで、筆者も弁当やおにぎりといった食事系の発注量を増やしていたが、それも一瞬でなくなった。
以降、待てど暮らせど納品トラックは来ない。コンビニの弁当などは、工場でつくって、その後、配送センターに集める。それを、各店舗ごとに仕分けして、お店へ配送される。
弁当を作る工場に材料が届かず(遅れて)、配送センターに弁当が届かず(遅れて)、店舗に弁当が届かない(遅れる)。遅れて→遅れて→遅れる。このような物流の停滞は、震災時そのものであった。カップめんなどの加工食品は、配送センターに前もって在庫が確保されているので、配送センターから店舗への配送が遅れただけで済んだが、日々材料を調達するような弁当やサンドイッチなどは、完全に欠品である。
そんな状態でも、お客さんは来店する。なぜ、やって来るのか。それは「コンビニは必ず開いていて、商品がある」というイメージがあるからだろう。
今回も「家に新聞が届かないんだよねえ」といって、新聞を店に買いに来た人がいた。家に届かない新聞が、“お店に行けばある”と思われることがコンビニの強みでもあるのだろう。
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