いつでもどこでも寝られる人は再生力が強い30歳から自分を変える小さな習慣

» 2014年02月04日 08時00分 公開
[島村美由紀,Business Media 誠]

集中連載「30歳から自分を変える小さな習慣」について

 本連載は、島村美由紀著、書籍『30歳から自分を変える小さな習慣〜運を引き寄せる女性の6つの法則〜』(プレジデント社)から一部抜粋、編集しています。

「20代をダメ女で過ごしても、まだ大丈夫!」

全国各地を代表する商業施設を成功に導いてきたコンサルタントとして成功を収めた女社長が伝授する、30代女性の仕事術。

「観察力」や「好印象」など女性が秀でる能力を生かす方法とは? 迷ってばかりだったという著者が、読者の悩みに寄り添いながら、女性の特性を生かした仕事術を紐解きます。迷い多き20〜30代女性の現状を打破する強力な一冊。


 社員を採用するときに重視していることが2つあります。

 1つは「好き嫌いなくなんでもモリモリ食べられる人」。そして2つ目は「いつでもどこでも寝られる人」。

 なぜ、寝ることにこだわるのかというと、いつでもどこでもよく眠ることができる人は、自分を再生する力が強いからです。

 仕事をしていれば、上司に怒鳴られたりクライアントに厳しい意見を言われたり、大失敗をして落ち込んだりなど、「もうやってられない」ということにも遭遇します。そんなとき、怒られ慣れていない人は何日も暗い気持ちをひきずりがちです。

 しかし、それでは仕事に悪影響を及ぼすだけ。いい結果など残せるわけがありません。暗い顔をしていたら、次の展開につながるいい出会いさえ逃してしまいます。

 ところが「寝る力」がある人は、嫌なことがあっても爆睡することで暗い気分を一掃し、翌朝目が覚めたら「よ〜し、今日は頑張るぞ!」と、明るく前向きな気持ちで1日をスタートすることができます。睡眠は嫌なことを忘れさせ、元気なエネルギーを生み出す再生力の源なのです。

 うちの社員にも、よく食べて、どこでも寝ることのできる女性がいます。食事に行くと、いつも1.5人前をペロリと平らげるほど食欲旺盛。仕事の待ち時間や移動時間などに一緒に並んで座っていると、一瞬で爆睡しています。

 私たちの仕事は現場に足を運ぶために出張が多く、どんな場所でも寝られなければなりません。その点からも、彼女の寝るパワーには本当に感心します。

 彼女は決してパーフェクトな仕事をするわけではありません。失敗もするし、クライアントから怒られたりもしますが、そんなことではへこたれず、いつも元気。彼女には人間としての「太さ」を感じます。

 仕事は、つまるところ人間対人間のやりとり。

 いくら能力があっても、気持ちが後ろ向きで、言われたことをいつまでも根に持つジメジメした人とは、誰も仕事をしたいとは思いません。反対に少しくらい不器用でも、一緒にいて気持ちのいい、素直で活力ある人のほうが好まれるというものです。

 細かいことを気にしても仕方ありません。それよりもぐっすり眠って、その間に嫌なことを忘れ、明日からまた元気に仕事をする――そんな明るく前向きな生き方をする人に、いい仕事が回ってくるのです。

いい睡眠をとれる人は自分を再生させる力が強い


(つづく)

著者プロフィール:

島村美由紀

商業コンサルタント。1956年神奈川県川崎生まれ。

ダイヤモンド社にて雑誌、書籍の編集業務に携わった後、シンクタンク研究員として活動。同グループ子会社にて小売店9店舗のマネージメントをおこなう。

86年ダブルスマーケティングにて商業コンサルタントとして、都市開発や大型商業施設開発、店舗業態開発に携わる。90年株式会社ラスアソシエイツ設立、代表取締役就任。商業コンサルタントとして都市・商業施設計画、店舗業態開発などのトータルプロデュースを手掛ける。

会社設立2年後にバブル崩壊をむかえるが、さまざまな事業工夫やクライアントへのコミュニケーションにより大手企業の開発事業に参画し、大規模商業開発を成功させている。代表的な実績は、札幌ステラプレイス(札幌)、ラゾーナ川崎プラザ、羽田空港第二ターミナル増床ゾーン、東北自動車道パーキングエリア「パサール羽生」、ソラリアプラザ(福岡)などがある。

女性のマーケッターとして独自の感性を持ち、生活者の意識変化や流行現象をいち早く察知。鋭い視点で消費状況を分析することを得意とする。「夢を公言すれば、必ずかなう」をモットーに、つねに新しい仕事にチャレンジするしなやかな生き方やその姿勢に共感する人が多い。


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