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» 2014年01月30日 08時22分 UPDATE

ご一緒に“おでん”いかがですか:あれ、もうないの? コンビニで新商品の“寿命”が短い理由 (1/5)

コンビニに行って、「あれ、もう新商品がないの?」といった経験をしたことがある人も多いのでは。以前から「コンビニは商品の入れ替えサイクルが早い」と言われているが、その理由について現役オーナーが明らかにした。

[川乃もりや,Business Media 誠]

著者プロフィール・川乃もりや:

 コンビニ本部で社員をして10年余り、いわゆるスーパーバイザーなるものを経験し、何を思ったか、独立オーナーに転身した。齢40にして、自分の仕事についての足跡を残したくなり、仕事の合間に誠ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」を始める。

 旅行とお酒が大好きだが、コンビニ経営をしていると、なかなか旅行に行く時間がとれない。その一方で、アルコールの量は増えるばかり。


ご一緒に“おでん”いかがですか:

 多くの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。決して大きなスペースではないが、そこで何が起きているのだろうか。陳列台にはたくさんの商品が並んでいるが、何が売れているのか、またなぜ売れているのか。コンビニの現在と過去を紐解きながら、ちょっとした“謎”に迫っていく。

 筆者は大手コンビニの本部社員として活躍し、現在では店舗を構えるオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?


 コンビニの店舗には、毎週150〜200の新商品が本部から案内されてくる。「新商品」と書いたが、全てが新商品というわけではなく、季節ごとにリピートされる商品も含まれている。例えば、秋になれば毎年、「おさつスナック」が新商品として案内される。

 そんな膨大な新商品も、通常は2週間ほどで売り場から消え去る。読者の中にも「あれ? この前まであったのに……。あれ気に入っていたのになあ」といった経験を持つ人もいるだろう。

 以前から「コンビニは商品の入れ替わりが早い」と言われてきたが、そんな中でも年に数回爆発的に売れる商品が出てくるのだ。メディアはそうした商品を「長者番付」などで評価したりするが、2013年11月にはこんなモノがあった。

 「ボノボン」と聞けば、多くの人は思い出すことだろう。ボノボンは柔らかめのチョコクリームをサクサクのウェハースで包み、その周りはチョコレートがコーティングされている。SNS上で「安くておいしい」という触れ込みが拡散し、急激に売り上げがアップした。

 ご存じの人もいると思うが、コンビニでボノボンの取り扱いを始めたのは、SNSで拡散される1カ月ほど前。筆者の店舗で最初に注文したときの売れ行きはイマイチで、一度は店頭からハズした。しばらくの間、違う商品を並べていたのだが、急に話題になったので、慌てて仕入れを再開したのだった。

yd_kawano2.jpg 2013年秋にヒットした「ボノボン」
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