ビニール傘は持たない30歳から自分を変える小さな習慣(2/2 ページ)

» 2014年01月28日 08時00分 公開
[島村美由紀,Business Media 誠]
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「感性」という武器を大事に

(写真と本文は関係ありません)

 正解が分からないここ一番のときこそ、普段のイメージが説得力を持つのです。

 川崎では、私の意見が認められ、幸運にもそれが吉と出ました。もし私が普段からなりふりに構わずビニール傘を平気で持つような人だったら、周囲の人が私の提案に耳を傾けてくれたかどうかは分かりません。

 これは何も私の仕事に限ったことではありません。今のビジネスの現場では常にアイデアが求められます。そんなときにセンスを疑われてしまうのは、とても損なことです。

 特に女性は感性という武器を持っているのですから、それを錆びつかせたままにしておくのはとてももったいないこと。ビニール傘を持ってビジネスの現場に行っている時点で、その人が女性視点の鋭い感性からの意見を言っても相手にされにくくなってしまうと思うのです。

 プロになればなるほど、その人の立ち居振る舞いや身支度にそこはかとなく、その人のプロとしてのこだわりや美意識が表れてきます。自分で意外と気付かないことですが、人は細かいところまで見ているということを自覚しておくことが大切なのです。

頭のてっぺんから足の爪先までプロ意識で貫く


(つづく)

著者プロフィール:

島村美由紀

商業コンサルタント。1956年神奈川県川崎生まれ。

ダイヤモンド社にて雑誌、書籍の編集業務に携わった後、シンクタンク研究員として活動。同グループ子会社にて小売店9店舗のマネージメントをおこなう。

86年ダブルスマーケティングにて商業コンサルタントとして、都市開発や大型商業施設開発、店舗業態開発に携わる。90年株式会社ラスアソシエイツ設立、代表取締役就任。商業コンサルタントとして都市・商業施設計画、店舗業態開発などのトータルプロデュースを手掛ける。

会社設立2年後にバブル崩壊をむかえるが、さまざまな事業工夫やクライアントへのコミュニケーションにより大手企業の開発事業に参画し、大規模商業開発を成功させている。代表的な実績は、札幌ステラプレイス(札幌)、ラゾーナ川崎プラザ、羽田空港第二ターミナル増床ゾーン、東北自動車道パーキングエリア「パサール羽生」、ソラリアプラザ(福岡)などがある。

女性のマーケッターとして独自の感性を持ち、生活者の意識変化や流行現象をいち早く察知。鋭い視点で消費状況を分析することを得意とする。「夢を公言すれば、必ずかなう」をモットーに、つねに新しい仕事にチャレンジするしなやかな生き方やその姿勢に共感する人が多い。


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