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» 2014年01月14日 08時00分 UPDATE

窪田順生の時事日想:安倍首相のアフリカ訪問に、なぜ中国はイラッとしているのか (1/3)

安倍首相がアフリカ諸国を訪問したことで、中国がイライラしている。中国外務省の副報道局長が、定例会見で日本のアフリカ外交について問われ……。

[窪田順生,Business Media 誠]

窪田順生氏のプロフィール:

1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。


yd_kubota1.jpg (出典:Google Maps)

 安倍晋三首相がアフリカ諸国を訪問したことで、中国がイライラしている。

 中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)副報道局長が、定例会見で日本のアフリカ外交について問われ、こんなことを述べた。

 「もしある国がアフリカ諸国を利用して中国と張り合おうとしても、決して思うようにはいかない」

 まるでオレ様の縄張りに入るな、というような物言いにかなりの違和感を覚えるが、彼らが日本とアフリカの接近に焦りを感じるのには他にも理由がある。中国がアフリカで思いのほか嫌われているからだ。

 「ミスターアフリカ」なんて呼ばれた胡錦濤(こ・きんとう)が毎年のようにアフリカを訪れ、気がつけば中国は対アフリカ貿易国として世界最大の“お得意様”となり、多額の援助や開発支援をしているのは有名だが、資源を囲い込み、現地に雇用創出や、技術振興などをもたらさないというスタイルから「新植民地主義」などと批判されているのだ。

 そのあたりのことは、伊吹太歩氏のコラムに詳しいので、ぜひ読んでいただきたいが(関連記事)、こういう話はあまり世で出回らない。メディアをコントロールしてガッツリ封じ込めにかかる、という中国の情報操作スタイルを現地でも行っているからだ。

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