2014年はコレが流行る!? 5つのブームを予測した博報堂・吉川昌孝のデータで読み解く日本人(2/5 ページ)

» 2014年01月10日 00時00分 公開
[吉川昌孝,Business Media 誠]

2014年のブーム予測、その2「低価格スマートフォンの登場」

 さて、続いて2つめもスマホネタです。大手キャリアの回線を借りたMVNOで低価格のスマホサービスを始めている会社が昨年よりちらほら出てきています。こうしたサービスがいきなり大きなシェアをとることはなかなか難しいかもしれません。しかし、LINEの無料IP電話を経験してから、「通常の電話」をかけることがずいぶん減ったと実感している人も多いはず。そんな「IP電話で十分だから、低価格スマホでいい」と考える人が一定数出てきてもおかしくない状況が今でしょう。

 景気は上向きという言説が多くなり、実際に株価などの経済指数もそう動いています。この年末年始も、繁華街は近年まれに見るにぎわいだったようです。しかし、バブル崩壊、リーマンショックを経験した生活者にとって、一時のムードに浮かれるようなことはなさそうです。前述の消費意欲指数の動きもその1つですが、上昇ムードに乗りつつ、締めるところはできるだけ締めるというのが、現在の生活者のスタイルでしょう。

 そう考えると、日々の通信料はやはり締めるべき項目の1つ。生活を営む上での必要経費だとするなら、できるだけ節約したい。そんな気持ちの動きがこうした低価格スマートフォンの普及を後押しするかもしれません。いずれにせよ今後は今以上にスマホが市場の多くを占めるようになるはず。同時に、新しいスマホユーザーが市場に加わるわけですから、これまで以上に多様なラインアップが求められる可能性は確かにありそうですね。

低価格のスマホに乗り換える人が増えるかもしれない(写真はイメージです)

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